枚方市議会議員 ばんしょう映仁です。
8月29日(火)は、淀川資料館にて、夏期企画展示「淀川おおぜきのひみつ大公開!」を見学しました。私としても、淀川大堰閘門(よどがわおおぜきこうもん)について、なぜ必要なのか人に説明できる知識がなかったので、勉強になりました。
簡単に報告します。
今回は淀川側から入館。
淀川資料館は、1977年に開館した日本で最初の「河川博物館」で、淀川の治水、利水、環境、防災といった内容について、子どもから大人まで対応する資料を展示がされているそうです。
淀川改修工事に関する歴史的資料、淀川の歴史・環境の資料は、古文書約600点、古図面約1,000点、図書約3,000冊との情報も。
その秘密とやらをみせてもらおうじゃないか!
- 1983年(昭和58年)完成
- 長さ330m
- 管理:国土交通省近畿地方整備局
淀川の水をせき止めることで、
- 大阪湾からの塩水の遡上を防止する潮止機能。
- 都市用水等の取水、旧淀川(大川)・神崎川への維持用水を可能にするための水位保持。
- 渇水時の都市用水を確保するための調整池になる。
河川法で、高さが15m以上のものは「ダム」とし、15m未満ものを「堰(せき)」とされているようです。
ちなみに、どこでどのように定義されているのか、せっかく教えていただいたので、メモとして記録しておきます。ありがとうございました。
河川法 第十三条(河川管理施設等の構造の基準)2 河川管理施設又は許可工作物のうち、ダム、堤防その他の主要なものの構造について河川管理上必要とされる技術的基準は、政令で定める。
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この章の規定は、次に掲げるダム以外のダムについて適用する。
一 土砂の流出を防止し、及び調節するため設けるダム
二 基礎地盤から堤頂までの高さが十五メートル未満のダム
高さ15m未満のダムは、「ダム」ではない。と書かれています。。。でも砂防ダムは「ダム」??
と思って、ググってみると、砂防ダムは正式には「砂防堰堤(さぼうえんてい)」というそうです。
閘門は水位差のある水面の間を結ぶ船のエレベーターの役割を果たしています。閘門があることで、船が行き来できるようになります。
淀川の航路は、大川と淀川の分派点に位置する淀川大堰によって分断され、行き来ができなくなっている。上下流を結ぶ閘門を設置することによって、淀川河口・大阪湾と淀川上流の間を船が行き来できるようになる。
大阪・関西万博開催(2025年)までの完成【2024年10月】を目指し、2021年度から整備を推進している。
- 災害対策:被災した際の淀川堤防の復旧などに麻痺した陸上交通の代替手段として、舟運の活躍が期待されている。
- 公共事業:上流域を含む淀川沿川の様々な公共工事で、大規模な資機材や大量の土砂等の運搬に舟運の活用が期待される。
- 観光:京都から大阪までの航路がつながることになり、2025年大阪・関西万博の会場である夢洲までの航路としての期待が高まっている。
淀川大堰閘門の落札価格は33.8億円。災害対策とは言うもののそれだけの価値があるのか私にはやっぱりピンと来ないのが正直なところ。
ただ、2024年10月には完成するとのことですので、できる限り使い倒すしかないなぁと。。。
使い倒す一つの方策が、「かわまちづくり」だということなのでしょう。枚方は現在、四方八方に手を出し過ぎている気がします。期待と不安がある状況。冷静に見ていきたい。
タイトルに「枚方はどうなる?」と書きましたが、本当は「枚方をどうする!」としたいところです。一人ひとりを笑顔にするために何ができるかを軸に、まずは情報収集が必要な状況です。