みんなが笑顔になる公園にならないものか? 〜9/20 枚方市議会 建設環境委員協議会

枚方市議会議員 ばんしょう映仁です。

 2023年9月20日は、「建設環境委員協議会」の所管事務調査が行われました。今回は委員長として、テーマを設定し、担当部署に枚方市の状況と課題をまとめてもらいました。

 

公園をみんなで考えることを、まちづくりのスタートに!

 

 冒頭、土木部長から、今年(2023年)は日本で初めての都市公園が誕生してから150周年で、公園が注目されているとありました。無知で知りませんでした。。。

 

 

 

 

 

 

 建設環境委員協議会(所管事務調査) 案件 

 

 

 

 

1.公園の概要

 

公園は何のためにあるのか?
公園の効果

公園の有する多様な効果を都市、地域、市民のために最大限に活用することが重要

  • 防災向上
  • 環境維持・改善
  • 健康・レクリエーション空間提供
  • 景観形成
  • 文化伝承
  • 子育て、教育
  • コミュニティ形成
  • 観光振興
  • 経済活性化
都市公園の役割は「存在効果」と「利用効果」

 

公園の分類

枚方市では、小規模公園が409(主に開発行為からの提供公園)

 

 

枚方市の主な公園・緑地

 

 

2.公園の現状と課題

 

公園は何が課題なのか?誰がどのように管理していくべきか?
公園の現状

④苦情。。。

 

 

公園から消えつつある遊具

 

 

枚方市公園の苦情

令和4年度の苦情件数1,553件。年々「除草」が増加している

  • パトロールの回数
    • 都市公園:週1回
    • 小規模公園:月1回

 

結果的に「ダメ!ダメ!公園」が増加!

 

 

 

3.みんなが楽しめる公園への取り組み

 

どうすれば、みんなが楽しめる公園にできるのか?
3つの取組み
  • 公民連携で公園の魅力を向上
  • 地域と連携した公園管理運営
  • 公園利用のルールづくり

 

公園の活性化

指定管理者制度(公民連携)

  • スケボーパーク(王仁公園):2024年3月完成予定

 

地域と連携した公園管理運営

まずは、多様で、小さくて使いにくい、小規模公園で、地域のニーズに応じた公園利用を可能にする

 

地域合意で様々な展開が可能に!「できる!できる!公園」に!?
都市公園法の改定(2017)

  1. Park-PFIの創設
  2. 占有物件への保育所等の追加
  3. 公園協議会制度の創設
    • 公園管理者は、都市公園の利用者の利便の向上に必要な協議を行うための協議会を組織することができる。
    • 各構成員には、協議が整った事項について尊重義務がある。

協議会における協議事項(例)

  • 地域の賑わい創出のためのイベント実施に向けた情報共有、調整

  • キャッチボールやバーベキューの可否、可とする場合のルール等、都市公園ごとのローカルルール作り

  • 都市公園のマネジメント方針、計画

 

みんなが楽しめる公園を目指して!
利用者ニーズ、利用調整、地域との話し合い これをやるしかいない!

 

 

 

各委員の質疑・意見(要旨)

  • 小規模公園での「公園協議会」はどのような単位を考えているのか?
    ⇐ 自治会
  • どちらからどのようなスタートをきるのか?
    ⇐ 何かのきっかけで始まるものだと考えているが、自治会長だけでは進まない実情も感じてきている
  • 公園のトイレマップがあれば便利だと思うが?
    ⇐ 作成には至っていない
  • 提供公園の遊具はどのように決まるのか?
    ⇐ まずは地域との協議をお願いするが、地域からの要望がない場合は一般的な子ども用遊具になる

 

 

ばんしょうの視点

どうしたら「〇〇禁止」の公園から、「〇〇できる!」の公園になるのだろうか?

 今回委員長として「公園」というテーマを「勉強したい。」「委員との共通認識を持ちたい。」と私が思ったのは、どうしたら「できる!公園」をつくれるかということでした。市内どの公園でも「〇〇禁止」の看板があります。果たして、そのような公園しかないまちに誰が住みたいのか?「〇〇禁止」看板を見て笑顔になる人がどれだけいるのだろうか。と思ったからです。

公園を「公共」とは何か?をみんなで考える大切な空間に!

 ただ、少数の意見(現在の子どもたちはまちの中では少数です)で「禁止」はできても、「できる」にはなかなかならない現実。様々な認識の整理は必要かと思いますし、行政トップの思いも必要だと思います。みんなが笑顔になる公園づくり、みんなで目指すことができれば、まちのチカラになるのではないか。一人ひとりを元気にできるのではないかと考えます。少しずつでも人任せにせず、そのような笑顔の運動をしていきたい。それが、いわゆる「公共」なのではないでしょうか。

 

枚方市駅再開発④街区は、公園が大きな目玉ならば、「公園とは何か?」理念はあるのか!?

 加えて、現在枚方市の中で懸案になっている枚方市駅周辺再開発。現在の岡東中央公園を拡張した「緑の大空間」が目玉のような扱いです。目玉にするならば、「できる!できる!公園」にしなければならない。みんなを笑顔にする公園にしないといけない。みんなの公園とは、そこには「理念」がなければならない「共通認識」がなければならない。今回の調査でまだまだ枚方市の認識はこれからだということだけは分かりました。今年度、この建設環境常任委員会で核心にもう一歩、二歩と迫ってみたい

 

 

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ex.「枚方市菊花展」2022年11月@ニッペパーク岡東中央

 

ex.「ラグビーワールドカップ2023パブリックビューイング」2023年9月10日@ニッペパーク岡東中央

 

ex.「水都音楽祭」2023年9月17日@淀川河川公園枚方地区

 

一人ひとりが笑顔、ひらかた万笑!

 

 

 公園は公共の最たるもの。地域との連携とはされているが、実際に子どもたちが声を上げやすい環境なのか?異次元の子育て対策はどうあるべきか?まだまだ公園のあり方について、見識を深める必要があると考えています。小規模公園からという市の方針ですが、市街地の公園はまた別途のパークマネジメントを検討していくことも必要です。私としては、声を上げにくい人の声を大切にし、一人ひとりを笑顔にするという思いで、この課題に向き合ってまいります。

 

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2023年9月21日たまたま通りがかった守口市土居駅近くの公園。トイレもある。枚方市も早く挑戦せねば!