介護職のスキルアップ支援を!介護難民対策を!〜10/31枚方市議会 決算特別委員会【介護保険会計】

枚方市議会議員 ばんしょう映仁です。

 10月31日の枚方市議会 決算特別委員会での令和4年度決算の審査が最終日。特別会計の審査を行い、委員会として採決となりました。私の質疑の特別会計をまとめます。

 

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私の質疑項目は下記の通りです。

 

  10月31日 決算特別委員会(特別会計)質疑項目 
  1. ⇒【介護保険会計】介護に関わる専門職のスキルアップへの支援を!
  2. 【水道事業会計】給水原価への物価高の影響は?今後の対応は?
  3. 【下水道事業会計】雨天時浸入水(不明水)対策の今後は?
  4. 【病院事業会計】市立ひらかた病院の今後の経営は?
  5. 【病院事業会計】 内視鏡手術支援ロボット ダ・ヴィンチXiの活用方法は?

 

 

質問と答弁を要約しました。

 

1.【介護保険会計】介護に関わる専門職のスキルアップへの支援を!

介護に関わる人のスキルアップのための資格取得支援を!これは喫緊の課題だという認識を!

①ばんしょうの質問

 介護保険特別会計からまず、決算概要説明書にある任意事業費のうち「介護給付費等費用適正化事業経費」について、委託料が500万円強計上されているが、その経費の内訳について聞く。

①市の答弁

「ケアマネジメント活動支援事業」「介護保険給付費通知事業」「自立支援型地域ケア会議」など実施している

 「介護給付費等費用適正化事業経費」は、市民に向けた介護保険給付費等に関する情報提供や、介護支援専門員、いわゆるケアマネジャーへの各種研修のほか、高齢者が継続して在宅生活を送ることができるよう、保健・医療・介護・福祉・地域住民等の円滑な相互連携を図るための「地域ケア会議」を開催し、マネジメントの質的向上と自立支援の体制づくりを推進することなどにより、介護給付費の適正化を図り、介護保険の健全な運営を確保するための経費。

 委託料の内訳は、「ケアマネジメント活動支援事業」、「介護保険給付費通知事業」、「自立支援型地域ケア会議」となっている。

 

②ばんしょうの質問

ケアマネジャーへの研修などを行っているとのことだが?

 内訳の中の「ケアマネジメント活動支援事業」は、介護に関わる専門職のうち、ケアマネジャーに対する研修等を行っているようだが、事業の概要と具体的な取り組みについて聞く。

②市の答弁

「介護支援専門員連絡協議会」にて地域の介護支援専門員に対しスキルアップを図る研修会、電話相談などを実施している

 「ケアマネジメント活動支援事業」は、利用者への適切なサービス提供を確保するため、ケアマネジャーに対する広域的な支援を行っているもので、「介護支援専門員連絡協議会」に委託している。

 具体的には、介護支援専門員連絡協議会」のケアマネジメントリーダーが主体となり、地域の介護支援専門員に対しスキルアップを図るもので、本事業の概要パンフレットを作成および配布するとともに、地域の介護支援専門員からの電話相談や、新人および中堅ケアマネジャーまた主任介護支援専門員に向けた研修会事例検討会意見交換会などを開催している

 

③ばんしょうの質問

介護難民の増加を懸念しているが、市は他にどのようなことを行っているのか?

 枚方市においては、高齢化率が大阪府平均を大きく上回って超えており、更に直近で全国平均を上回っていくと予想されている中で、かつ、枚方市内の人口構成でいうと、生産年齢人口がグッと減ってきていることから考えると、今後さらに、枚方の中で様々な分野の働く人が不足するのではないかと心配している。このままでは、枚方市内では高齢者が必要な介護サービスを受けることができない「介護難民」が増加してしまうのではないかということを私も懸念している

 介護に関わる人の処遇改善については、国が考えることでもあるが、市にもできることもあると考える。令和4年度にこういった観点で行われた介護に関わる人への支援は、他にどのようなことを行ったのか伺う

 

③市の答弁

介護職の魅力発信動画を作成、「こども介護体験会」を実施した

 本市では、大阪府と府内市町村及び各市町村の介護事業所等で構成する「大阪府地域介護人材確保連絡会」に参画し、介護人材確保に関する意見交換等を行っており、その取り組みの一環として、介護職の魅力発信動画を作成し、介護をより身近なものとして感じていただけるよう周知、啓発を行った

 今後も、こうした取り組みを引き続き推進するとともに、子どもたちにも介護や介助の仕事への理解を深め、「将来なりたい仕事」の一つと意識してもらえるような取り組みとして、今年度の「こども夢基金活用事業」になりますが、先日、「総合福祉会館ラポールひらかたデイサービスセンター」にご協力をいただき、「こども介護体験」を実施した

 

 

ばんしょうの視点

介護に関わる人のスキルアップは、介護される側にとってもよいことだ!

 今回私からは、今実際に介護に関わっている方々のスキルアップとそれによる処遇改善が、介護される側にとってもよいことだと思い、この部分にも市によるサポートを拡大し、スキルアップの資格取得支援をしていくべきだと要望しました。

 例えば、明石市では令和4年度から、資格取得支援事業の拡充として、それまで介護職員初任者研修と、介護福祉士実務者研修の2種類のみだった助成対象を、合計21種類に拡充したとのことです。また、市立明石商業高校に福祉科を設置するなど、長期的な視点での人材確保を進めています。

 

 

「持続可能なまちづくり」において、喫緊の課題だという認識を!

 先日、介護業界の人材不足は依然として厳しい状態が続いていて、深刻な人材不足により現場の介護従事者は心身ともに疲弊している状態であり、また、若い世代の入職者が少なく、介護職の高齢化が進んでいることについても、今後の事業継続性について不安を感じているとの介護に従事している方々の悲痛な声をお聞きしている

 本市においても、持続可能なまちづくりにおいて、その点、喫緊の課題だという認識で取り組んで頂きたいと要望しました

 

 

 

【枚方市】介護の仕事の魅力発信!

 

介護の仕事の魅力発信動画!

 

 

 

 

【明石市】福祉人材のスキルアップにつながる研修・資格の受講費助成制度

 

 

 

一人ひとりが笑顔、ひらかた万笑!

 

 今回は、高齢者介護に関わる質疑をまとめました。枚方市においては、特に人口構成上、この後急激に働く人不足に陥るのではないかと懸念しています。都市化した枚方において、介護難民が増えると連鎖的に働くことができない介護離職となり、大きな社会不安に繋がってきます。一人ひとりを笑顔にする!喫緊の課題です。