中学校全員給食に向けて。部活動の地域移行大学と連携〜11/27 枚方市議会 教育子育て委員協議会

枚方市議会議員 ばんしょう映仁です。

 2023年11月27日は、「教育子育て委員協議会」に控室から聞き耳を立てておりました。

 「教育子育て委員協議会」の所管は、子どもの育ち見守りセンター、子ども未来部および教育委員会になります。

 

 

冒頭の副市長挨拶では、児童虐待防止推進月間での、取り組みがありました。写真は市役所に掲げられた横断幕「みんなで守ろう、子どもの笑顔」

 

 

 今回の教育子育て委員協議会の協議案件は4件でした。

 

 教育子育て委員協議会 案件 
  1. 重大事故検証委員会の設置について
  2. 中学校全員給食における可能性調査結果及び施設整備方針について
  3. (仮称)学校事故等調査委員会の設置等について
  4. 今後の中学校部活動の在り方について

 

 

 

 

 

2.中学校全員給食における可能性調査結果及び施設整備方針について

 中学校の全員給食(約1万2千食/日)の実施に向けては、令和4年(2022 年)12 月に「今後の中学校給食に関する方針(以下、「方針」という。)」を策定しており、方針では、食缶による給食提供方式を採用するとともに、それに伴う施設整備と事業運営については新しい給食センター(以下、「新給食センター」)(約6千食/日を調理:第三学校給食共同調理場跡地活用)及び第一学校給食共同調理場(約6千食/日を調理)を活用することとしている。

 この施策を円滑に進めるにあたり、この方針で示す給食提供方式の適否や民間のノウハウを活用する PFI 手法も含めた施設等の整備手法が、有効であるかの検証等を行うことを目的として、委託による可能性調査を実施した。

 今回、この調査により、本事業における方針の整備手法等について有効であるとの結果が示されたことから、その内容を報告するとともに整備方針の確定を行う。

 

 

第一共同調理場の改修と新給食センター整備で対応。2027年度内を目指す
学校給食の実施方針 ⇒ 給食センター方式

 学校給食実施方式の検討を実施した結果、自校調理方式や親子調理方式では、設置する用地の確保に課題があり提供不可能という結果となった。また、民間調理場活用方式は、調理後の提供に配送時間等の課題があることや市が衛生管理について把握が困難であるなど本事業にはふさわしくないという結果となった。

 これらのことから、中学校全員給食(約1万2千食/日)の実施向けて第一共同調理場(調理能力:6千食/日)の改修に加え、残りの給食提供の実施方式は給食センター方式で実施することが望ましいことから、残り6千食/日の提供方法を検討する。

 

新給食センター(6千食/日) ⇒ 「第三共同調理場」で整備

 新給食センターを新たに整備するにあたっては、1 日あたり6千食の調理能力が必要であり、その食数を賄える規模で、かつ土地の用途地域において工業地域または準工業地域の用地を確保する必要があるため、「第三学校給食共同調理場(以下「第三共同調理場」)」を新給食センター整備地として検討を行う。なお、整備にあたっては、開設後50年以上が経過した既存施設を解体したうえで、新給食センターを建設する方向で検討を行うことが望ましい。

 

今後のスケジュール 

 

関連する情報

 

【2022年11月25日 教育子育て委員協議会】

 

【2022年9月20日 枚方市議会 一般質問】

食べる側である生徒の意見が一番尊重されるべき!

 

【2022年8月26日 教育子育て委員協議会】

 

 

 

 

各委員の質疑・意見(要旨)

  • 2022年8月の委員協議会では、アンケート結果で中学生が全員給食を望んでいないことが分かっている。このことについて、どのように対応しているのか?
    ⇐ 給食プロジェクトを樟葉西中学校で立ち上げ、様々な取り組みを進めている。今後まとまれば、報告する

 

 

 

 

4.今後の中学校部活動の在り方について

 本市における中学校部活動の在り方については、スポーツ庁及び文化庁において策定された「学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドライン」を踏まえて、本市の実情に添った「ひらかたモデル」としての部活動の方針の改訂に向けて、枚方市中学校部活動の在り方懇話会や関係課で組織する庁内委員会において協議、検討を進めている。

 このたび令和6年(2024年)以降の試行実施(案)について、現時点での集約を行いましたので報告する。

 

 

年度内に試行実施
内容

 9月の教育子育て委員協議会以後、第3回の枚方市中学校部活動の在り方懇話会を開催し、「ひらかたモデル」の策定に向け、引き続き懇話会のメンバーから本市の現状と課題について、意見を伺い、庁内委員会でも、「ひらかたモデル」作成や試行実施に向けての検討を行っている。また、小中学校児童生徒・地域の方々へのアンケートを実施した。

 今後は、アンケート結果なども踏まえて、年度内に試行実施を行う

 

「ひらかたモデル」策定に向けての4類型(たたき台)について

0.学校部活動【授業の延長的活動型】

1.統括団体によるクラブ運営型【柏市型・統括団体運営方式】
統括団体を立て、地域にすでにある団体の協力を得ながら運営していく形

2.学校部活動・地域部活動 組み合わせ型【部活動指導員による拠点校運営方式】
地域の競技団体等や保護者などを部活動指導員(外部指導者)として運営する形

3.自由体験型 地域部活動【大学生や保護者などによる運営方式】
大学との連携や保護者会などにより新たな受け皿を設置し運営する形

 

 

今後のスケジュール
  令和6年(2024年)1〜3月   3.自由体験型 地域部活動【大学との連携】
  令和6年度(2024年度)   1.統括団体によるクラブ運営型
2.学校部活動・地域部活動 組み合わせ型
3.自由体験型 地域部活動
       
今年度試行実施する【大学との連携】方針

 

関連する情報

 

【2023年9月15日 教育子育て委員協議会】

【2022年12月15日 枚方市議会 一般質問】

中学校部活動の地域移行は、子どもたちの生活のありようを劇的に変えてしまう試み。この社会が、よいようにも悪いようにも変わる契機ともなる。慎重に進めてほしい。

 

【2022年6月22日 枚方市議会 一般質問】

「中学校部活の地域移行」は生徒を中心に!

枚方の未来、日本の未来につながる大変革であり、市民を巻き込んだ市のビジョンが必要!

 

 

 

各委員の質疑・意見(要旨)

  • 9月の委員協議会ではアンケート後に試行実施を行うとしていたのでは?
    ⇐ 今回の試行実施は大学に種目を決めず依頼したものであり、アンケートはどのような種目を希望するかなど聞くもの
  • どのようなパターンになっていくのか、見えにくいのだが?
    ⇐ 現在、中体連の種目ごとの専門委員に意見をそれぞれ聞いていき、種目ごとにパターンを変えることも考えている
  • 大学生と一緒にクラブ活動をすることは、大学生にとっての意義は感じるが、中学生にとっての意義をどのように考えているのか?
    ⇐ 例えば、自分の学校だけでなく、他校の生徒や大学生などと関わる新たな居場所としての意義があると考えている
  • 今回の大学での試行実施は、種目としては今までの部活動と一風違うものが含まれているが?
    ⇐ 今回新たな選択肢の幅を作っていくことも重要だと考えている

 

 

 

 

一人ひとりが笑顔、ひらかた万笑!

 

 

 今回の教育子育て委員協議会では、4件うち2件は組織上の危機対応(今回はまとめていません)。危機管理対応を決めておくことは重要ですが、リスクを減らす活動にどこまでリソースを割けるのかも重要だと思います。改めて「子ども中心」で考えられる街こそが、市民一人ひとりを笑顔するのだという思いを持ち活動していく決意です。