枚方市議会議員 ばんしょう映仁です。
2024年2月16日、枚方市議会令和6年3月定例月議会を前に「建設環境委員協議会」が開催されました。
樟葉駅前広場が4月完成、5月には芝生広場が開放!
樟葉駅前広場については、賑わいとゆとりある駅前空間の形成、公共交通利用環境の改善及び駅前広場の植栽充実を図るため、令和5年(2023年)10月より環境整備工事を進めており、令和5年(2024年)3月中旬頃に竣工し、養生が必要な芝生広場については5月頃に一般開放を行う予定としている。また、樟葉駅前広場における賑わいづくりについては、令和4年(2022年)7月から令和5年(2023年)9月まで計4回の実証実験を実施し、安全でゆとりある歩行空間の確保と賑わい創出の両立が図れることなどを確認した。これを受け、芝生広場を含む駅前空間について、賑わいのある道路空間を構築するための道路法に基づく規制緩和手法である「歩行者利便増進道路」(以下「ほこみち」という)制度を活用し、民間の創意工夫を活かした駅前空間の恒常的な賑わい創出に取り組んでいく。
今後、ほこみち制度の活用に向け、賑わいづくりに取り組む駅前広場の占用予定者を公募することとしており、そのために必要な学識経験者等から意見を聴取するための附属機関を新たに設置するため、3月定例月議会に、枚方市附属機関条例の一部改正に関する議案を提出するなど、ほこみち制度の活用に向けた取り組みを進めていく。
令和6(2024)年3月 |
環境整備工事の竣工 定例月議会へ枚方市附属機関条例の一部改正議案を提出 歩行者利便増進道路の指定・公示 |
|
5月 |
芝生広場一般開放開始予定 利便増進誘導区域指定に向けた実証実験(〜7月) |
|
11月 |
占用予定者の選定 歩行者利便増進計画の認定・公示 |
|
12月 | 占用予定者による占用開始 |
各委員の質疑・意見(要旨)
-
芝生広場の芝生に夏芝を採用した理由は?
⇐ 冬芝も植えるといつも緑になる一方で、年間で長期間の養生期間が必要になる。夏芝にすることによって養生期間を短くなる -
芝の上にはモノが置けるのか?キッチンカーは置ける?
⇐ 踏みつけに強い芝を採用する。5〜7月の実証実験にて状況を確認したい。キッチンカーは別途置くところをつくっている -
事業者の占有エリアになった場合、自由な表現の場として確保されるのか?
⇐ 従来通り -
占有者の占有料の考え方は?
⇐ 水やりなどの日常管理のコストを勘案し、占有料を減免する(90%と考えている)
樟葉駅周辺は、枚方市としての大きな伸びしろエリアだ!公園など子育て環境改善でのまちづくりを!
ムクドリ対策は?「ゆとりある駅前」にはベンチが必要では?
「居心地が良く歩きたくなるまち」を目指した整備を!
今回の樟葉駅前ロータリーは成功事例。
枚方市駅北口の改良工事でもそのノウハウの活用を!
水道事業・下水道事業では、今後も人口減少や節水機器の普及等により給水収益・下水道使用料の減少が予測される中、施設・管路の老朽化及び耐震化に伴う改築・更新需要の増大、適正な維持管理・修繕の実施、将来を担う人材の育成や技術継承などが課題となっている。
これらの課題に対応し、効率的かつ効果的に事業を推進するため、「枚方市水道施設整備基本計画」及び「枚方市下水道整備基本計画」に基づき事業を実施しています。 今年度は、水道事業及び下水道事業に係る整備基本計画の中間見直しの時期となりますので、令和5年(2023年)9月に見直しの考え方等について報告したことに続き、今回、各整備基本計画の中間見直しの案を策定しましたので報告する。
【中長期整備計画】
社会情勢の変化や課題によって、中長期整備計画で示した「施設整備の将来のあるべき姿(めざすべき方向性)」に基づき整備に取り組んでいくことに変更はないため、見直しは行いません。
【短期整備計画】
実行計画である短期整備計画で示した「将来のあるべき姿(めざすべき方向性)の実現のための施策」の内容に変更はないものの、これまでの事業進捗や物価高騰などに対応するため、中間見直しを行います。
- 「枚方市人口推計調査報告書(令和2年(2020年)2月)」を基に人口予測と日最大給水量を再検討しました。
- 耐震診断結果よりレベル2地震動に対する耐震性能を有していない妙見山配水池及び大池配水場について統合を含めた耐震化や市内配水区域の見直しにより、施設の最適化や更新施設規模のダウンサイジングを検討しました。
- 新型コロナウイルス感染症による事業活動の停止や資材不足、また、世界情勢の変化や急激な物価高騰など、水道事業への諸課題から事業スケジュールの再検討を実施しました
【整備基本計画】
社会情勢の変化や課題によって、下水道整備基本計画で示した老朽化対策、地震対策、雨水整備、汚水整備といった4つの「重点項目」に取り組んでいくことに変更はないため、見直しは行いません。
【ストックマネジメント計画・総合地震対策計画】
実行計画であるストックマネジメント計画及び総合地震対策計画で示した事業内容は、5年間で国費(防災・安全交付金等)を活用して進めていく事業であり、毎年の国費額への対応や耐震診断含む点検・調査の結果、物価高騰などに対応するため計画の見直しを行います。
-
【管渠の地震対策】
これまでの実績を踏まえて耐震診断を実施する管渠延長の見直しを実施します。 -
【雨水ポンプ場の地震対策】
診断結果等の実績を踏まえてスケジュールや事業費の見直しを実施します。 - 新型コロナウイルス感染症による事業活動の停止や資材不足、また、世界情勢の変化や急激な物価高騰など、 下水道事業への諸課題から事業スケジュールの再検討を実施しました。
各委員の質疑・意見(要旨)
-
上水道の導水管の耐震化率が目標(100%)と現状(3.4%)とかけ離れているが、どうするのか?
⇐ 導水管は優先順位を再検討し、次期計画とする -
配水管の耐震化率が目標としても低いが、どのように考えているのか?
⇐ 耐震継ぎ手や、ポリエチレン管を採用し、ちぎれないようになっている。また配水池の耐震化と遮断弁などの設置により市民一人あたりの水(90L)の確保を目指していく
水道事業・下水道事業では、今後も人口減少や節水機器の普及等により給水収益・下水道使用料の減少が予測される中、平成31年3月に策定した「枚方市水道事業経営戦略」及び「枚方市下水道事業経営戦略」に基づき、中長期的な視点から経営の健全化と経営基盤の強化に向けた取り組みを進め、毎年度の決算時に評価・検証を行い、進捗管理を行ってきた。
今年度は、水道事業及び下水道事業に係る経営戦略の中間見直しの時期となりますので、令和5年9月に見直しの考え方等について報告したことに続いて、今回、各経営戦略の中間見直しの概要を取りまとめたので報告する。
経営戦略の計画期間後期(令和6(2024)年度~令和10(2028)年度)においては、短期整備計画に基づく事業費として、約397億円(税込)の建設改良事業費を見込んでいる。
収入は、期間を通じてほぼ一定で推移すると見込んでいる一方、支出は、維持管理費がエネルギー資源の価格高騰や円安によって大幅に増加すると見込んでいる。また、減価償却費は、新中宮浄水場の稼働に伴い増加し、支出全体では年々増加するものと考えています。これらのことから、令和10(2028)年度には純損失となる見通し。
経営戦略の計画期間後期(令和6(2024)年度~令和10(2028)年度)においては、短期整備計画に基づく事業費として、約397億円(税込)の建設改良事業費を見込んでいる。
収入は、期間を通じてほぼ一定で推移すると見込んでいる一方、支出は、維持管理費がエネルギー資源の価格高騰や円安によって大幅に増加すると見込んでいる。また、減価償却費は、新中宮浄水場の稼働に伴い増加し、支出全体では年々増加するものと考えています。これらのことから、令和10(2028)年度には純損失となる見通し。
経営戦略の計画期間後期(令和6(2024)~令和10(2028)年度)の建設改良事業費の総額は、汚水事業で約70億円、雨水事業で約121億円を見込んでいます。
今後は、「下水道ストックマネジメント計画」に基づき、計画的な更新事業を実施していきます。
収入は、下水道使用料が期間を通じて減少傾向となりますが、一般会計繰入金は令和6(2024)年度以降増加傾向となり、収入全体では概ね一定で推移すると見込んでいます。一方、支出においては、支払利息が大きく減少する反面、維持管理費、減価償却費が増加傾向となることから、支出全体では徐々に増加していくものと見込んでいます。これらのことから、当年度純利益は令和6(2024)年度を除き約12~13億円で推移するものと見込んでいる。
各委員の質疑・意見(要旨)
-
今後、純損失が生じるとされるがその対応は?
⇐ 国・府の補助金の活用していくが、内部留保金も活用することになる
中長期的な視点で、健全な事業運営を!
適正な規模での設備投資と上手な企業債のやりくりを!
中宮浄水場については、施設の老朽化が進み、耐震性が不足していることから、将来にわたり安全・安心な水道水を安定的に供給できる浄水場へと移転建て替えするため、令和3年(2021年)12月に事業者と契約締結し、令和9年(2027年)4月の通水を目指し、DBO方式により事業を進めている。
契約締結から約2年が経過する中、この間の全体スライドの請求や砲弾等の処理について、一定の目処がついたことから、これまでの経過を踏まえた事業の進捗等について報告する。
令和5(2023)年1月 | 更新事業用地内での掘削工事に着手 | |
6月 | 砲弾等への対応や新たに地盤改良が必要になったこと等を議会に報告 | |
8月 | 新たに必要となった地盤改良への対応として、設計業務期間が令和5年7月から同年11月に延長する旨を議会に報告 | |
9月 | 約6カ月の期間を要し、砲弾等の金属探査やコンクリートガラ等の振るい分け作業完了 | |
10月 | 雨水貯留槽及び排水池の整備工事に着手 | |
11月 | 詳細設計業務が完了 |
人件費や物価水準の変動を根拠に、請負代金の変更を請求することができる全体スライドについて、令和4年(2022 年)12 月に事業者から請求があった。契約金額の変更には、詳細設計に基づく官積算による設計書が必要となり、令和5年(2023 年)11 月に事業者から詳細設計業務完了の報告を受けたことから、現在、設計書の完成を急いでおり、今後、速やかに事業者と変更額の協議を進める予定。
また、事業者からは各工種において、概ね 10〜15%の価格上昇が示されており、現時点における全体スライド額の試算では約18億円と算出している。今後、事業者との協議において算出額の精査を進め、あらためて議会に報告する予定としている。
現浄水場の跡地利用は幅広に検討を!(消防の訓練場なども検討を)
今回の建設環境委員協議会では、能登半島地震の情報があったことからも、耐震性能など地震対策に関わる質疑が多くありました。この機会を自分事として活用することも枚方市民一人ひとりを笑顔するということに繋がると思いました。耐震化もできる限りけんtまちづくりをよりよくアップデートしていけるよう尽力してまいります。