枚方市議会議員ばんしょう映仁です。
枚方市議会 令和6年3月定例月議会の最も重要な案件は当初予算案の審査です。
令和6年度（2024年度）当初予算案を簡単に整理しました。
令和6(2024)年度一般会計当初予算の規模は対前年度比 12億円 (0.8%)増の1,557億円を計上。
小学校給食の無償化をはじめ子育て世帯をターゲットにした施策のより一層の充実に取り組むほか、市駅前行政サービスフロアのオープンに向けた取り組みなど、枚方市駅周辺の再整備を進める。
この予算案を分析するために、まずはデータをグラフ化してみました。
令和6年度当初予算案もこれまでと比べてもジリジリ増額していることが分かります。物価高騰もあり、同じサービスを提供しようとすると予算額は上がっていかざるを得ません。
歳入の特徴としては、市税が減少しています。6月に予定されている定額減税の影響です。また、市債の比率が小さくなっています。これは、地方交付税で補填されるとのこと。また、枚方市駅周辺再整備（ステーションヒル枚方）の一段落、臨時財政対策債の発行額の減少が大きな理由です。
歳出としては、民生費が増えていることにも注目しなければなりません。
- 公的介護施設等整備事業経費(▲10.5億円)
- 感染症予防対策経費(▲15.0億円)
- 枚方市駅周辺再整備ビション推進事業経費(▲53.2億円)
- 連続立体交差事業関連まちづくり事業経費(▲7.1億円)
- 学校空調設備整備事業経費（中学校）(▲5.3億円)
- 市駅前行政サービス再編関連事業経費(＋5.0億円)
- 退職手当(＋7.2億円)
- 低所得世帯等に対する給付金事業費(＋12.2億円)
- 障害者自立支援費(＋11.1億円)
- 生活保護法による扶助費(＋6.4億円)
- 学校空調設備整備事業経費（小学校）(＋5.3億円)
- 小学校給食無償化事業経費(＋5.1億円)
| 子育て | 教育 | 都市基盤整備 | 健康・福祉 | その他 |
- 令和6年度の2学期より小学校給食の無償化
- 学校給食費支援事業
- 私立保育所(園)等14カ所において、子どもを一時的に預けることができる一時預かり事業を引き続き実施
- 令和6年度から実施施設を2カ所追加。また、この2カ所では「就労応援型預かり保育」を行い、引き続き待機児童の解消に努める
- SNS相談「ぽーち」について、対象を市内の18歳以下まで拡大
- SNS相談員を拡充し、気軽に相談できる環境を整える
- スクールソーシャルワーカー 6名の増員、全中学校区への配置
- 2025年に開催される大阪•関西万博において、次代を担う子どもたちが将来への夢や希望を育むことができるよう、万博会場における未来社会への先進的な技術等に触れる機会を創出するため、万博会場への無料招待を実施
- 特別支援教育支援員について中学校全校に加え、小学校30校に増員して配置
- 小中学校体育館への空調設備の整備
- 教室等の空調設備を段階的に更新
- 高陵小学校と中宮北小学校の学校統合による「禁野小学校」の新校舎整備。令和6年度は、実施設計を完了させ、新校舎建設工事を推進
- 効果的・計画的な蔵書更新
- 令和6年度中に複合施設等の順次オープン
- 令和7年度中の北口駅前広揚の完成
- (仮称)市民窓口、生涯学習交流センター、市駅前図書館、(仮称)こども家庭センター等の機能を併せ持つ市駅前行政サービスフロアの9月中の開設
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京阪本線連続立体交差事業：約19億7,000万円
- 鉄道高架化工事、用地取得
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連続立体交差事業関連まちづくり事業：約5,300万円
- 光善寺駅西地区市街地再開発事業の権利変換計画に伴う補償、解体・建築工事
- 牧野長尾線整備事業：約2億8,200万円
- 中振交野線整備事業：1,300万円
- 御殿山小倉線整備事業：約9,700万円
- 長尾杉線整備事業：約6億2,300万円
- 中宮浄水場の更新工事（令和6年度は、排水池と雨水貯留槽の築造工事、膜ろ過棟、前処理施設の工事を実施）
- 市内 5カ所の雨水ポンプ場の耐震化工事と受変電設備更新工事等を実施
- 老朽化している穂谷川清掃工場第3プラントと京田辺市甘南備園焼却施設の後継施設について、枚方市と京田辺市が枚方京田辺環境施設組合を設立し、同組合による可燃ごみ広域処理施設の整備
- 高齢者が身近な場所で介護予防につながる活動に取り組むことができる新たな介護予防拠点として、「街かど健康ステーション」を設置する
- 身体障害者手帳の交付基準に該当しない軽中度難聴児の補聴器購入や修理にかかる費用を助成する対象者の年齢制限を18歳未満から22歳到達年度までに拡大
- 周囲の差別や偏見を恐れ、孤立しがちな性的マイノリティの方が、自身の性に関して相談できる窓ロについて、LGBTQ+電話相談に加え、市公式LINEを窓口としたチャット形式による相談を新たに開始
- 魅力的な観光コンテンツを盛り込んだモデルツアーを実施
- SNS等を活用し効果的に発信
- 2050年二酸化炭素排出量実質ゼロに向け、太陽光発電設備、蓄電池、コージェネレーションシステム、高効率給湯器、EV等の導入支援として補助金【ひらかたゼロカーボン推進補助金】を交付
一旦、大雑把にまとめてみましたが、引き続き、細かい予算も確認しながら、当初予算案について、何のために、どのように使っていくのか、確認していきたいと思います。一人ひとりの笑顔にするための取り組みか？意見提起も行っていきたいと考えています。