枚方市議会議員 ばんしょう映仁です。
2024年3月4日に行いました令和6年3月定例月議会の代表質問の項目4-2をまとめました。
自家用車から徒歩・自転車・公共交通のウォーカブルシティへ変革できるのか!?
⇒健康・スポーツのまちづくりへ
安全で快適な通行空間の整備は市民の健康増進に繋がっている!
自転車通行空間の整備や道路のバリアフリー化に取り組むとのことですが、第3次枚方市健康増進計画(案)においては、健康の観点から、「身体を動かすための環境の整備」という項目の中で、「外出したくなるまちづくりを進めます。」と掲げています。
そこで、安全安心なまちづくりに向けた人や自転車にとっても安全で快適な通行空間の整備についての市長の思いや考えを聞きたい。
安全で快適な通行空間を整備することは、高齢者だけでなく、子育て世帯にとっても重要だ。
枚方市を、さらに選ばれるまちへと進化させるためには、市民生活の基盤となる安全安心なまちづくりは、全世代が求める重要な施策と考えている。
その中でも、安全で快適な通行空間を整備することは、高齢者だけでなく、子育て世帯にとっても、子育て環境の充実を進めていくうえで重要な要素であると考えている。
また、歩行者と分離した安全な自転車通行空間の整備や道路のバリアフリー化を推進することは、歩行者や自転車、自動車の秩序ある交通流を実現するとともに、安全性や快適性、利便性の向上も図られることから、計画的に順次進めるとともに、府道についても大阪府と連携してして取り組んでいく。
自転車通行空間はどのように進めるのか?サイクリングロードも?
自転車通行空間の整備には2種類あると考えている。
1つは、通勤や通学、買い物など日常生活において安全・快適に通行するために必要となる車道への青い矢羽根等の路面標示、もう1つは、スポーツサイクルのために必要なサイクルロードの充実が考えられる。今後、これら2種類の自転車通行空間についてどのように取り組んでいく考えなのか?
日常生活において市民が安全で快適に自転車を利用するための空間整備に取り組む
本市では、平成29年6月に策定した枚方市主要鉄道駅周辺自転車ネットワーク計画に基づき、幹線道路を中心に青矢羽根等の路面標示による自転車通行空間の整備を進めており、引き続き、日常生活において市民が安全で快適に自転車を利用するために必要な自転車走行空間の整備に取り組んでいく。
(仮称)淀川サイクルラインの整備は万博開催までの完成を目指している
また、スポーツサイクルのために必要なサイクルロードについては、既存の北河内自転車道に加え、より長距離の自転車道が整備されるよう、万博開催までの完成を目指して大阪府が進めている八幡市のさくらであい館から大阪・関西万博会場に至る(仮称)淀川サイクルラインの整備に向け連携して取り組んでいく。
自転車通行空間のハード整備と法令・マナー啓発等のソフト面の取り組みを!
自転車通行空間の整備については、自転車が歩道から本来の車道に誘導することで、歩行者の安全を確保し、ひいては自転車に乗る人の安全にも寄与することだと認識しており、今後も着実に進めて頂きたいです。ただ、そういった法令やマナーをお伝えしていくことについては、ソフト面の市の役割として、しっかりと取り組んでいくことを要望しました。
また、スポーツサイクリングについては、私のところに様々なご意見が届いており、都度担当課には伝えていますが、(仮称)淀川サイクルロードの完成は喜んでいただけると思いますし、市民の健康増進という面においても大きく期待していますので、大阪府の管轄だとしても市として情報発信を要望しまいsた。
「スポーツの日常化」を目指して、健康福祉、道路交通様々な部署が動くべき!
電動自転車は高齢者の生活を変えている
思わず歩きたくなる、駆け出したくなる、暮らすだけで健康になる、笑顔の枚方をみんなでつくっていきませんか?
「公共交通を守る」市長の意気込みは?
「公共交通を維持・確保するとともに、多様な移動手段の活用も視野に入れ、総合交通計画の改訂に向けて取り組む」とされている。
全国で運転手不足を理由としたバス路線の減便・廃止が新聞紙面やTVのニュースで度々取り上げられており、近隣市においても、バス路線の廃止が行われている。本市においても、既に深夜や昼間の時間帯などで減便は行われており、路線廃止についてもいつ行われてもおかしくない状況だと感じている。
このような状況を踏まえ、どのような方向性をもって総合交通計画の改定に取り組んでいかれるのか、市長の思いや意気込みは?
公共交通を取り巻く環境は大変厳しいものと認識している
昨今の近隣市におけるバス路線廃止の状況に加えて、公共交通事業者からも運転手不足の現状をお聞きしており、公共交通を取り巻く環境は大変厳しいものと認識している。
バス事業者が、やむを得ず路線を廃止される場合は、利用者数や収支率の状況等を踏まえて実施されるものとの考えから、本市ではこれまでも、現行の総合交通計画に基づき、既存公共交通の利用促進に向けた取り組みを行ってきた。
市民、企業、交通事業者および行政のそれぞれの相互協力が必要だ
今般の計画改定にあたっては、厳しい社会情勢の変化に対応し、市民の移動を守るために、市民、企業、交通事業者および行政のそれぞれの相互協力のもと、持続可能な公共交通の実現に向けて取り組むよう、危機感を持って臨んでいく。
危機感があるなら、市民に伝えていくべきだ
危機感を持って臨んでいくとのことです。その危機感は、ぜひ市民にも伝えていただきたいと思います。どのように今回の計画で決めたとしても、少子高齢化、人口減少は避けられないので、今の状態が永遠に続く訳はありません。
「ウォーカブルなまちづくり」と「公共交通」はセットだ!
一方で、全員協議会で大津議員が指摘したように、バスの本数を増やすことはできずともできる限り保つためには、枚方市駅、樟葉駅などの駅周辺の魅力向上とその仕掛けづくりは欠かせないのです。ウォーカブルなまちづくりと公共交通はセットなんだと意見しておきます。
ここでは、歩行者通行空間、自転車の走行空間、スポーツサイクリング、公共交通についての質問をまとめました。公共交通の維持については、人口減少社会の中で、非常に厳しさも感じています。ただ、これまで枚方市駅、樟葉駅を起点としたバス路線で枚方市は発展してきていることは事実。よって、今後の枚方市もバス路線によって決まってくると言っても過言ではありません。市民には適切な危機感を醸成することも必要だが、一番危機感を持ってほしいのは市長。市民の笑顔は公共交通から!であることを訴えていきたい。