枚方市議会議員 ばんしょう映仁です。
4月19日は、枚方市議会議員研修会 法政大学教授 土山希美枝先生に「質問力を高める 議会力にいかす」と題して、一般質問の考え方、取り組み方について、他市事例を交えて講義し、またKJ法を活用した各議員の質問を整理しての質疑もして頂きました。
今回の講義の内容を簡単に備忘録と自分への戒めのためにまとめておきます。
「地方議会・議員が何をやっているか分からない」なら、市民は議会も議員も評価のしようがない。
では、何をしているのか。
- 自治体は、「市民が必要不可欠とする〈政策・制度〉を整備するための機構」
- 〈政策・制度〉を「よりよく整備する」ことが自治体の目標
- そのために信託された権限を使って、議論と決断で「制御」するのが議会
市民と議会の関係の再構築が求められている。議会広報の工夫も必要。
枚方市議会HPでは、「議員が市政全般に対して市の見解を求め、疑問をただすものです。枚方市議会では、通常6・9・12月の各定例月議会で一般質問が行われます。」とされています。
- 議員にとって、議員が自分の活動と知見を集約し、わがまちの〈政策・制度〉の争点を提起し、監査・提案できる機会
- 議会にとって、議会の一部である議員が行政の政策執行のありかたに監査・提案することで、自治体政策を間接的に制御する機会
その提案は、市政に活かされるか?
- その質問は.「まちをよくする」ために「問い質し」ているか?
- 監査機能を果たすのか?政策提案機能を果たすのか?
- 議員の「気づき」「提起」を議会の政策資源にするルートが不足していないか?
- 一般質問の内容は、「事実」⇒「分析」⇒「主張」で構成される
- 引き出したいラインの設定と戦略
- 問題意識が伝わっているか?
- 「事実」を捉え、分析するための情報収集
- 質問力【議員の総合的政策力】=情報収集力×争点に気づく力×分析力×説明力×議論力
- 政策は必ず個人の思考から生まれる。議員の争点提起を議会の政策資源に転換する仕組みの不在
- 登壇者を議場で一人ぼっちにしない運用
- 一般質問を議員一人のものにしない仕組み
テーマは一般質問。これまでの5年間で13回の機会がありました。私としても見様見真似で、我流の極み。ほぼほぼは考えていたように思うものの、学術的な意味まで考えたことはありませんでしたので、今回の研修会で体系的に捉えられたことは非常によい機会でした。
また、枚方市議会としてはこの研修会を受けて何を変えられるのか、話し合っていく必要性を感じました。議員というものは、意外に繊細な一個人であり、議会は市民の縮図だといつも考えてきました。なので、それぞれの議員の一般質問の発言の背景や意図を汲み取り、私の感覚に合う合わないを考えてきました。市民の笑顔のために必要な議会機能を市民に認めてもらうために、議員がまとまれるか!?
【おまけ】
土山先生にちゃっかりサインを頂きました。こちらの教科書で「市民」とは「公共」とはということは勉強して臨みました。