枚方市議会議員 ばんしょう映仁です。
5月29日は、電機連合大阪地協 議員研修会で 大阪産業大学教授 波床正敏先生に「欧州のコンパクトシティ政策と日本の立地適正化計画」と題して、海外のコンパクトシティについて、それに対しての大阪圏のまちづくりの状況と課題を講義頂きました。
今回の講義の内容を備忘録として簡単にまとめておきます。
- 日本では地方の県庁所在都市クラス
- 大都市の行政区画を小分けで考えるという訳ではない
- 事務組織の大小の問題ではなく、生活圏規模そのものの問題
- 大阪圏や東京圏は大き過ぎる
- 中心市街地の密度が高く、逆に郊外は密度が低い
- 日本にはあまり例がない
- イギリス・ロンドン
- イギリス・コベントリー
- ドイツ・エッセン
- 低密度 & 広範囲な市街地が形成される
- 人口集中地区の面積が拡大するものの、密度そのものは低下
- 維持コスト増 & 環境負荷増 & 交通弱者切捨
「お団子と串」
https://www.pref.toyama.jp/documents/29782/05_1110shiryo2.pdf
https://www.city.toyama.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/006/284/kusitodango.pdf
https://www.city.toyama.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/006/298/37.pdf
- 市街地が無用に広がらない「成⻑管理」
- 中心市街は歩行者主体 + 移動は公共交通
- どうしても必要な人は自動車利用可
- おだんご(徒歩移動可能な拠点)+ 串(公共交通)は有効
- 行政区画単位ではなく、都市圏単位での計画が必要
「コンパクトシティ」残念ながら、戦後に急成長を遂げた大阪圏は「巨大都市」という部類に入るそうです。
既に急速に進みつつある人口減少・少子高齢社会にリーンな状態で暮らし続けながら今のような暮らしを持続させられるほど、この国に力はなさそうです。そうであるならば、まずは都市部の道路の考え方を「自動車から人へ」、「公共交通がスムーズに動く仕掛けづくりを」。また、都市圏または鉄道沿線での都市計画を進めることの必要性を感じました。そして、ウォーカブルな健康都市に。市民一人ひとりがゆとりある笑顔のまちづくりを目指します。
現実的な車の流入規制と入ってきた車と歩行者の安全をどのように担保するのか、トランジットモールが興味深い。まちをデザインする交通システムに興味を持ちました。大学でもう一度学ぶのもいいなぁ。。。