枚方市議会議員 ばんしょう映仁です。
2024年6月3日は、「教育子育て委員協議会」に控室から聞き耳を立てておりました。
「教育子育て委員協議会」の所管は、子どもの育ち見守りセンター、子ども未来部および教育委員会になります。
2024年7月から旧高陵小学校跡地に建設される「禁野小学校」
今回の教育子育て委員協議会の協議案件は4件でした。
禁野小学校新校舎整備事業は、旧高陵小学校と旧中宮北小学校の学校統合に伴い、新校舎を建設するものであり、令和4年(2022 年)6 月 10 日に前田組・浦辺設計共同企業体(JV)と契約締結し、設計施工一括型デザインビルド(DB)方式により事業を進めており、令和5年6月に基本設計のとりまとめが完了し、教育子育て委員協議会及び建設環境委員協議会に報告してきた。
この度、新校舎の実施設計のとりまとめが完了し、令和6年7月より建設工事に着手することから、進捗状況等について報告するものです。
令和4年(2022年) | 6月10日 | 契約締結、基本設計・解体計画着手 | |
12月1日 | 解体工事着手 | ||
令和5年(2023年) | 5月31日 | 解体工事完了 | |
9月29日 | 文化財本調査着手 | ||
令和5年(2023年) | 2月13日 | 文化財本調査完了 | |
実施設計完了 | 5月31日 | 実施設計完了 |
令和6年(2024年) | 6月16日 | 建設工事等にかかる説明会 開催 | |
7月1日 | 新校舎建設工事着手 | ||
令和8年(2026年) | 7月 | 新校舎建設工事完了 | |
8月 | 夏休み中に新校舎に引越し、2学期から授業開始 |
各委員の質疑・意見(要旨)
-
留守家庭児童会室・多目的ルームの3部屋の利用想定は?
⇐ 留守家庭児童会室の想定して設計している。放課後オープンスクエアを含めて有効利用したい -
学校図書館は市民利用を想定したとのことだが?
⇐ 地域活動でも校舎を活用していくため、中庭からアクセスするように児童と動線を分けた。児童の図書を確保できるようにする
本市における中学校部活動の在り方については、スポーツ庁及び文化庁において策定された「学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドライン」を踏まえて、本市の実情に添った「ひらかたモデル」としての部活動の方針の改訂に向けて、枚方市中学校部活動の在り方懇話会や関係課で組織する庁内委員会において協議、検討を進めている。
このたび令和5年(2023年)11月に行った児童生徒対象のアンケートの結果や令和6年(2024年)1~3月の試行実施(自由体験型地域部活動(大学との連携))の実績をもとに、令和6年度の試行実施(案)を示す。
- 少子化の中でも、将来にわたり、枚方市の子ども達がスポーツ・文化芸術に継続して親しむことができる機会を確保
- 地域の持続可能で多様なスポーツ・文化芸術等に親しむ環境を一体的に整備し、子ども達の多様な体験機会を確保
- ① 統括団体によるクラブ運営型 (9月からの予定)
- ② 学校部活動・地域部活動 組み合わせ型 (9月からの予定)
- ③-1 自由体験型 地域部活動(レア型) (9月からの予定)
- ③-2 自由体験型 地域部活動(体験型) (6月からの予定)
-
部活動に入っている目的は?(複数回答可)
→ 友達と楽しく活動するため(3119人) 体力・技術を向上させるため(2418人) -
指導者に何を期待しているか?(複数回答可)
→ 体力・技術が向上できる(2298人) 部活動をもっと好きになる(1770人)専門的な技術指導が受けられる(1471人) -
別の学校の生徒と活動することをどう思うか?
→ 肯定的回答 74% -
地域クラブ活動に参加したいか?
→ 家の近くなら参加したい 25% -
休日にあれば活動してみたいクラブは?
→ テニス、バドミントン、漫画アニメ、バスケットボール、ダンス、バレーボール、軽音楽・音楽、サッカー、料理・手芸、ソフトテニス
- 事件・事故を未然に防ぐという視点から、指導者だけでなく、コーディネーター等を置くと良い。指導者を統括しサポートする団体の責任者・管理者の役割が重要
- 参加する生徒にとって平日及び休日の活動方針が共通していないと混乱をきたす。指導者間の生徒も含めた情報共有は重要
- 休日における地域クラブでの指導を部活動としての平日の練習に活用している例もある
- 指導者の方に最新の指導方法、救急時の対応などを知る機会を作ってほしい
- 適切な指導者を選考、配置していった方が良い
- 学校部活動にはない競技を希望する子どもたちの為の地域移行はあって良い
各委員の質疑・意見(要旨)
-
部活動の「ひらかたモデル」とは?
⇐ 相談があれば、一旦対応している。子どもはまず近況報告のようなものを送ってきている。そこから本当の始まることが多いと考えている。関係が構築されていくことが今後につながる -
「枚方市の実情」にあったものとは?
⇐ 様々な声を集めていきたい -
今後担当部署はどのようになるのか?
⇐ 現在、教育委員会の教育指導課が担当している。今後は総合的に検討していく -
③-1自由体験型 地域部活動(レア型)は参加料が必要な理由は?
⇐ 一定のスキルの構築などを目的にしており、民間クラブを参考にしている -
現在の中体連の状況は?
⇐ 全国大会のあり方の見直しなど検討されている
中学校部活動の地域移行は、子どもたちの生活のありようを劇的に変えてしまう試み。この社会が、よいようにも悪いようにも変わる契機ともなる。慎重に進めてほしい。
「中学校部活の地域移行」は生徒を中心に!
枚方の未来、日本の未来につながる大変革であり、市民を巻き込んだ市のビジョンが必要!
今回の教育子育て委員協議会では、児童福祉法等の改正からの児童育成支援拠点事業の実施については、様々な議論がありました。禁野小学校建設の今後のスケジュール、部活動の地域移行に向けた今年度の取り組みなど、聞けば聞くほど難しさも感じる新たな大切な取り組みとなっていく、子どもも一人ひとりを笑顔するのだという思いを持ち、今後も注視していきます。