枚方市議会議員 ばんしょう映仁です。
2023年8月27日、枚方市議会9月定例月議会を前に、「総務委員協議会」が開催されました。私は委員として出席しました。
「総務委員協議会」の所管は、危機管理室、市長公室、総合政策部、総務部、観光にぎわい部、会計管理者、選挙管理委員会、公平委員会、監査委員及び農業委員会に属する事項並びに他の常任委員会の所管に属しない事項になります。
冒頭、副市長からは、枚方市駅直結の新たなビルであるステーションヒル枚方に9月17日に行政サービスフロアがオープンすること。9月5日に記念式典を行う、また9月6日には枚方モールが開業、枚方市の観光案内所「Syuku56」がオープンするなどの話がありました。
枚方市にとって大きな出来事になりそうです。
↓今日2024年8月27日の時点では、まだ公開されていません。
今回の総務委員協議会の協議案件は3件でした。
枚方消防署は建築から50年以上が経過する中で庁舎の老朽化が顕著となっており、加えて、外壁の一部が損傷するなど様々な不具合も発生しています。また、狭隘な敷地面積や前面道路との高低差など、現況や立地についても課題となっている。
これまでから枚方寝屋川消防組合と本市では、枚方消防署新庁舎の整備に向けて、新庁舎に必要な機能・設備の精査、建替候補地に求める条件や候補地案の調査、研究など様々な取り組みを進めてきた。このような状況の中、枚方寝屋川消防組合では、現枚方消防署が抱える課題を踏まえた「枚方消防署新庁舎整備基本構想」の作成に着手する(令和6年3月策定)とともに、令和6年1月には本市に対して建替に係る候補地選定の依頼が行われた。
同依頼を受け、本市では建替候補地の選定に向けた検討を進めており、今般、その検討状況について報告する。
- 現庁舎は昭和46 年1月に建設されており老朽化の進行が顕著に現れている。
- 経年劣化等により外壁の一部が損傷するなど様々な不具合が発生している。
- はしご車や化学車等の消防車両が配置できない。
- 前面道路との高低差により迅速な出動に支障をきたしている。
- 敷地が狭いことから、消防防災活動能力の維持向上を図るための十分な訓練スペースの確保や訓練施設の設置ができない。
候補地案として選定した旧中宮北小学校跡地について、今後、近隣住民のご意見をお伺いしながら更なる検討を進めます。
なお、当該跡地については、新庁舎に必要な敷地面積に相当する部分のみの活用を想定しています。その他部分の今後の活用については、公共施設マネジメント推進計画による施設総量の最適化等の観点を踏まえ、引き続き検討していきます。
浸水想定区域の該当なし
各委員の質疑・意見(要旨)
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渚出張所とエリアが重なっているが、統合を検討しているのか?
⇐ 旧中宮北小学校跡地案だと、統合は可能になる。統合による消防力の低下にはならない -
出動や訓練中の音への配慮が必要ではないか?
⇐ 緊急車両が増える事は考えられる。地域とコミュニケーションを図っていきたい -
住宅街を抜けていく頻度が増えるのではないか?
⇐ 現在の位置に救急ステーションを設置することにより大きく増えることはない -
旧中宮北小学校跡地全体の考え方は?
⇐ 令和9年度以降のできるだけ早い時期に進められるよう取り組んでいく -
市駅周辺再開発⑤街区へ設置する案は候補にならなかったのか?
⇐ 枚方消防署新庁舎に必要な3,500m2の確保が難しいことから適当ではないと考えた -
消防署新庁舎を浸水想定区域外に持って行きたいとのことだが、現在の消防本部も現在の枚方市役所、今後の枚方市役所も、大阪府の土木事務所も浸水想定区域になっているが、それはどのように考えればよいか?
⇐ 今回の案件は、消防署新庁舎の位置の課題で、他の施設は今回考慮していない
2025年に開催される大阪・関西万博では、想定来場者数約2,820万人のうち、国外からの観光客は約350万人と想定されている。本市においては、国内外からの誘客を目指し、万博会場にて、府内自治体が参加して実施する催事「(仮称)大阪ウィーク」や万博首長連合会員自治体が共創する催事「Resolution of LOCAL JAPAN展」への出展に向け、現在、調整を進めている。また、万博開幕6か月前の10月には、ひらかた万博PRイベントを実施し、大阪・関西万博の機運醸成を図るとともに、ひらかた万博共創プラットフォーム事業者によるブース出展等を通じて、本市の特産品や歴史文化、地域資源などの魅力を発信する。
これらの取り組みの他、未来を担う子どもたちが最先端技術等に触れる体験を重ね、夢や希望を育む機会の支援として、市が実施する「万博会場への子ども無料招待」について、来場予約前に必要となる入場券(チケットID)の申請手続きを9月から開始する。
2025年の大阪・関西万博開催期間に、大阪府内の市町村が連携して、大阪の魅力を国内外に発信する催事「(仮称)大阪ウィーク」では、シティプロモーション等を目的とした出展を予定しています。
2025年の大阪・関西万博開催期間に、万博首長連合会員自治体が共創する催事「Resolution of LOCAL JAPAN展」では、同連合加盟自治体間でグループを結成し、出展を予定しています。
本市は、神奈川県箱根町、静岡県三島市、大阪府和泉市とグループを結成し、各市町が有する宿場や旧街道、浮世絵といった江戸時代の文化を軸とした企画を進めており、内容としては、淀川舟運や枚方宿を中心とした発信を実施していく考えです。
大阪・関西万博を契機とした国内外のからの誘客等を目的として、市内の地域資源を活用した観光コンテンツや特産物、未来技術など、多くの方に枚方を知ってもらえる機会として、ひらかた万博PRイベント「きてね、枚方。〜みんなで創ろう!この街の未来〜」を実施します。
本イベントは、国や府、関係機関や舟運事業者等と共に取り組む、淀川舟運活性化協議会が実施する万博開幕6か月前イベントと連携して実施します。
日時:令和6年(2024年)10月13日(日) 12時から20時まで
場所:淀川河川公園 枚方地区
出展内容(案):
- 盆踊り
- KARAOKEステージ
- ひらかた万博共創プラットフォーム事業者による飲食ブースやワークショップ
- ふるさと納税登録事業者による返礼品PRブース
- 自動運転電動カート体験
- 空飛ぶクルマに関するVR体験 等
無料招待対象者においては、事前に特設Webサイト(市HPからリンク)から、入場券(チケットID)の申請が必要となります。
入場券(チケットID)申請期間:2024(令和6)年9月13日〜2025(令和7)年9月30日
対象者:申請日に本市に居所を有する、令和7年4月1日時点で満4歳から17歳までの方(平成19年4月2日から令和3年4月1日までに生まれた方)
配付するチケット種別:こども招待1日券
申請方法:
【9月13日以降】特設Webサイトから入場券(チケットID)を申請→ 申請から概ね6営業日で、登録メールアドレスにチケットIDが届く
【入場券受理後】万博公式チケットサイト(以下「公式サイト」)からログインし、チケットID(10桁の英数字)を入力
- 大阪府の小・中・高等学校等に通学している児童・生徒に対する万博会場への無料招待は、学校教育活動の一環として府教育庁から各学校へ案内が行われている。
《事業費》 66,800千円
《財 源》 特定財源 66,800千円(こども夢基金)を充当
- 府と市がそれぞれ配付する入場券計2枚を所有する無料招待対象者が、万博開催期間中に1回のみ来場し、その際、市が配付する入場券(チケットID)を使用している場合であっても、当該入場券料は府が負担することになる。
各委員の質疑・意見(要旨)
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(1)大阪・関西万博への出展について
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大阪ウィークについての委託の内容は?
⇐ コーディネートを委託する。市のことを熟知している事業者に委託したい -
市としてどのような企画を求めるのか?
⇐ 淀川舟運の魅力やものづくりなど -
大阪ウィークの出展はどのようなことが目的・目標になるのか?
⇐ 万博会場への来場者が本市の魅力を知り、後に本市を訪れることを目標にすると同時に市民には本市の魅力を再認識し、まちへの愛着向上につなげたい
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大阪ウィークについての委託の内容は?
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(2)「きてね、枚方。〜みんなで創ろう!この街の未来〜」について
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これは誰に何を伝えるためのイベントなのか?一過性のものなのか?
⇐ 大阪・関西万博の機運醸成とともに、大阪・関西万博のテーマや企画とつながりがある企画を予定している
⇐枚方にゆかりのある著名人をゲストにお招きするほか、幅広い世代にお楽しみいただける盆踊りやカラオケの企画などを予定している
⇐ ひらかた万博で磨き上げた地域資源を多くの方に発信する機会としたい -
なぜ、盆踊りやKARAOKEが地域資源として相応しいのか、今後の観光につながるのか?
⇐ 盆踊りは市内の盆踊り団体によるものであり、「万博音頭プロジェクト」として、日本全国だけでなく、海外からも招待を受けるなど活躍されているので、本誌の伝統文化の発信につながる。
⇐ KARAOKEは日本発祥のものとして、海外の方を含む来場者にお楽しみいただくメニューとして企画した -
情報発信はどのようにやっていくのか?
⇐ 市外や海外へも積極的に発信していく。またアンケート調査も実施する
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これは誰に何を伝えるためのイベントなのか?一過性のものなのか?
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(3)万博会場への子ども無料招待について
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子ども無料招待の他市状況は?
⇐ 大阪府内の33市町村で実施される。入場料補助は枚方市を含む29市町 -
チケット発行までの手続きが分かりにくいと聞くが?
⇐ 枚方市民に分かりやすいようHPを充実させる -
他にも支援できることはあるのではないか?
⇐ 公平性やコストの観点から、今回の子ども無料招待が枚方市にとって最適と判断した -
会場の安全性への懸念は?
⇐ 本市でできることはなく、万博事務局において取られるものと認識している
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子ども無料招待の他市状況は?
【ひらかた万博】市は何がしたいのか、私にも分かるような名前にすべき!
本市の観光施策については、平成 29 年度(2017 年度)に策定した「観光施策に関する考え方」において目指すべきものとして掲げた「市の魅力向上」「交流人口の増加」「経済活性化」の実現に向け、令和4年(2022 年)に「枚方市観光ロードマップ」を定めるなど、令和7年(2025 年)の大阪・関西万博とその後を見据え、現在、様々な観光施策を推進している。
魅力的な自然、歴史・文化、体験などの観光コンテンツをつなぎ合わせる「くらわんかツーリズム」については、これまで「よどがわアクティビティくらわんか」など、「ひらかた万博」の一環としても公民共創で事業を実施してきたところであり、今般、今後の展開及び、9月にオープンする枚方市観光案内所 Syuku56 における取組について報告する。
くらわんかツーリズムについては、平成29年(2017年)より登録 DMO として観光事業を振興し、多くの実績を有する大阪観光局と連携し、同局が所有する、観光消費単価や滞在者数などの様々なデータが蓄積された DMP(データ・マネジメント・プラットフォーム)を活用し、本市におけるインバウンドを含めた消費行動の現状や特性を分析するなど、データに基づいたターゲット設定やモデルツアーの造成、最適なプロモーション手法を選択していくことにより商品化を目指す。
また、造成したモデルツアーの販売・PR については、本市の観光地域づくり法人(候補 DMO)である「くらわんか観光マネジメント」とも連携・協力することで、令和7年度以降についても継続的に推進できるような基盤づくりを目指す。
各委員の質疑・意見(要旨)
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市の観光の状況はどのように分析されたのか?
⇐ 令和5年度 DMP(データ・マネジメント・プラットフォーム)によると、枚方市への来訪は、京都、寝屋川、交野からが多く、海外では、香港、中国、台湾となっている。消費は小売り(ショッピング・レジャー)で多い -
DMOに求めることは?
⇐ くらわんかツーリズムについて、経営の視点を持って、効果的に多様な事業者を連携して取り組んでいくこと -
今回のDMPでは観光の取り組み成果が分かるようになるのか?
⇐ データ分析により、観光消費額等の状況を把握し、効果的な事業を進化させていきたい
観光のまちを目指すならば、何の『聖地』となるかという覚悟が必要だ!
今回の総務委員協議会では、幅広い分野の案件でしたが、特に大阪・関西万博に関わるものが出てきました。大阪においてかなりビックなイベントであることは間違いなく、市の鼻息が感じられる一方で、中身がよく分からない。今後にどのようにつながるのかも分からない。私としては、市民一人ひとりを笑顔することにどのようにつながるのかという思いで質疑に臨みました。