枚方市議会議員 ばんしょう映仁です。
2024年8月29日、枚方市議会令和6年3月定例月議会を前に「建設環境委員協議会」が開催されました。
協議会の冒頭で副市長の挨拶では、枚方市、京阪ホールディングス(株)、関西電力(株)、(株)環境資源開発コンサルタント及び枚方市招提土地改良区の5者が、枚方市域における「2050年二酸化炭素排出量実質ゼロ」の実現に向けて、協定を締結し、相互に協力のもと連携を強化し再生可能エネルギーの地産地消による脱炭素社会の実現と、地域課題の解決に向けた取組を進めていくもので、枚方市内のため池で発電した電力を「ひらかたパーク」と「KUZUHA MALL」で使用する。既に工事に入っており、2024年度内に供給開始するとのことです。
写真は水上ソーラー発電 若王子池(愛知県豊明市)
今回の建設環境委員協議会の協議案件は7件でした。
本市では、脱炭素社会の実現に向け、市民や事業者、市有施設等への再生可能エネルギーの導入拡大や省エネの促進、EV普及などに繋げる「ひらかたゼロカーボン推進事業」に取り組んでいる。
市役所内においては、「枚方市役所CO2削減プラン」に基づき、本市の事務及び事業に伴う温室効果ガスの排出量を、令和12年度(2030年度)までに平成25年度(2013年度)比で51%以上削減していくための率先した取り組みとして、市有施設での効率的なエネルギー調達と再生可能エネルギーの導入を推進していき、地域の脱炭素化に繋げていく予定で、今般、その概要について報告する。
市有施設における再エネの導入拡大等による脱炭素化に向けて、各施設の電力購入契約を一本化していき、効率的にエネルギー調達を行うとともに、それに伴う経済的なスケールメリットを活かしながら、再エネの導入、省エネの促進などの取り組みを一体的に実施する。
令和6(2024)年 9月 | LED照明改修設計・工事に係る補正予算案(債務負担設定)を計上 | |
10月 | 公募型プロポーザル方式による事業者公募開始 | |
令和7(2025) 年1月末頃 | 事業者選定審査会において最優秀提案者を選定 | |
2月 |
コンソーシアムと基本協定を締結 電力供給事業者及びPPA事業者と電気需給契約を締結 LED照明改修事業者と工事請負仮契約を締結 |
|
3月 | LED照明改修事業に係る工事請負契約締結について議案提出 | |
4月〜 | 一括契約した電力の供給開始 | |
令和7年度(2025年度) 〜9年度(2027年度) |
LED照明改修設計・工事 | |
令和8年度(2026年度) 〜9年度(2027年度) |
太陽光発電設備設置工事 |
《事業費》 | 令和6年度(当初予算) | 25,625千円 | ||
(支出内訳) | 公共施設への電力供給等業務事業者選定審査会委員報酬 | 143千円 | ||
電力一括購入等事業に係るプロポーザル等支援業務委託料 | 25,482千円 | |||
令和6〜9年度(債務負担設定) | 9月補正計上予定 | 507,823千円 | ||
(支出内訳) | 市有施設照明設備改良事業に係る工事費 | 507,823千円 | ||
《財 源》 | 一般財源 | 76,548千円 | ||
市債(脱炭素化推進事業債等) | 456,900千円 |
各委員の質疑・意見(要旨)
-
太陽光発電システムはどれくらいの規模になるのか?多くの施設に設置できないのか?
⇐ 第一学校給食調理場、渚市民体育館、杉中学校の3施設を想定している。国の重点対策加速化事業を最大限に活用するため、自家消費を前提に使用電力量の80%を上限と考えた
-
経済的なスケールメリットとは具体的に?
⇐ 年間の電気料金9億円の数%相当がコストメリットとなる。設備投資回収を含まれる。 -
コンソーシアムで進める理由は?
⇐ 電力の安定供給と脱炭素などを一体的に行うために必要なスキームだと考えている。 -
事業満了後の設備は?
⇐ 設備は市に無償譲渡されるようになるスキームで考えている -
余剰電力が出た場合は?
⇐ 余剰電力が出ない太陽光発電設備を想定している。今回は費用対効果で蓄電設備は考えていない
将来のまちづくりを見据えた総合的な交通体系の構築を目的として平成 30 年(2018 年)12 月に策定した「枚方市総合交通計画」について、近年の社会情勢により交通を取り巻く環境が大きく変化している状況を受け、公共交通の維持など、様々な課題に対して機動的に交通施策を講じることができるようにするため、新たに「地域公共交通計画」の位置付けを付加するなど、令和6年度(2024 年度)の計画改定に向けて検討を行っている。
これまで、枚方市総合交通計画推進協議会において、昨年の 12 月頃に実施した市民アンケート調査の結果をお示しした上で、運転手不足をはじめとする公共交通を取りまく様々な課題を整理し、本市が目指すべき交通分野に関する将来像の実現に向け、市民・企業・行政が連携して取り組むべき施策の基本方針などについて委員の皆さまとともに協議する。
今般、これまでに開催した同協議会でいただいたご意見を踏まえ、中間取りまとめとなる骨子案を作成しましたので、その内容について報告する。
令和6(2024)年 11月 | 建設環境委員協議会へ報告(素案及びパブリックコメントの実施について) | |
令和7(2025) 年 2月 | 建設環境委員協議会へ報告(パブリックコメントの結果について) | |
3月 | 計画(改定)公表 |
- 枚方市総合交通計画推進協議会を適宜開催
各委員の主な質疑(要旨)
-
新たな取組は?
⇐ バス運転手不足への取り組みなどが挙げている -
バス待ち環境の改善は?
⇐ これまで以上に取り組んでいきたい
公園駐車場の有料化については、平成27年度(2015年度)に策定された「来庁者・利用者用駐車場の有料化に関する考え方」に基づき、受益者負担による市有財産の有効活用や駐車場管理の適正化の観点から、令和元年度(2019年度)より、王仁公園および中の池公園で実施している。
また、未実施の有料化検討公園についても、「行財政改革プラン2020」に基づき駐車場の有料化に向けた検討を行ってきましたが、新型コロナウィルス感染症の長期化や物価高騰による影響等を踏まえ、同プランの期間には有料化は行わなかった。
今回、その後策定された「行財政改革プラン2024」に基づき、有料化を未実施の有料化検討公園について引き続き行政サービス・行政資源最適化の観点から検討を進めるとともに、すでに有料化を行っている公園の駐車場においても課題があるため、駐車料金の見直し等も含めた運営管理の適正化についても検討を始める。
令和6(2024)年 11月 | 建設環境委員協議会へ検討内容の報告(予定) |
- 以降については、状況に合わせて適宜議会への報告を行います。
各委員の主な質疑(要旨)
全国監査委員総会・研修会に出発したため、聞くことができず。
今回の建設環境委員協議会は、電力の脱炭素とコストダウンの両立案件とともに、総合交通計画など生活に密接に関わる案件も。私としても枚方市民一人ひとりを笑顔するという思いを大切に、まちをよりよく、環境と利便性のトレードオンの実現を目指し、尽力してまいります。