盆踊りとKaraokeで万博期間に枚方市内の観光消費が増?〜8/27枚方市議会 総務委員協議会

枚方市議会議員 ばんしょう映仁です。

 8月27日、枚方市議会「総務委員協議会」に委員として出席し、発言して参りました。 

 私の質問の一部とその趣旨を掲載します。(実際の口語からは、少し変更しています)

 

 

盆踊りは日本の文化だが、枚方の文化で、万博に来た人を枚方に誘導する起爆剤になるのだろうか。。。

 

 

 

 総務委員協議会 案件 
  1. 枚方消防署の建替候補地の検討について
  2. 第4次枚方市男女共同参画計画の策定について
  3. 大阪・関西万博に向けた取り組み等について
  4. サンプラザ3号館の行政スペースについて
  5. 枚方市総合文化芸術センターの指定候補者の選定について
  6. くらわんかツーリズムの展開について

 

案件の概要は、こちらの記事に記載しました。

 

 

 

1.枚方消防署の建替候補地の検討について

 枚方消防署は建築から50年以上が経過する中で庁舎の老朽化が顕著となっており、加えて、外壁の一部が損傷するなど様々な不具合も発生しています。また、狭隘な敷地面積や前面道路との高低差など、現況や立地についても課題となっている。

 本市では、建替候補地の選定に向けた検討を進めており、その検討状況について報告する。

 

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旧中宮北小学校跡地を候補地選定!
候補地案について
 
 

案件の詳細、他の議員の質問等はこちら⇒

 

 

 

市民が笑顔になる市役所とは?と考えることがもっと必要だ!

①ばんしょうの質問

⑤街区を候補地としなかった理由は?

 枚方消防署が昭和46年建設ですが、枚方市役所本館は昭和35年竣工であることから、10年以上古い建物も使っているということは、由々しき問題だということはさておき、建替を早急に検討していくことについては、必要なことだと考えている。

 ところで、枚方市駅周辺再整備でいう⑤街区に枚方消防署を検討するべきとの考えもあるかと思いますが、(3)候補地案についてでは今回⑤街区を候補地として検討しなかった理由は?

①市の答弁

⑤街区では必要敷地面積(3,500m2)の確保が難しい

 ⑤街区での枚方消防署の建設については、現在、市駅周辺再整備に係る取り組みが進められており、枚方消防署新庁舎に必要な敷地面積3,500m2の確保が難しいことから、移転候補地とすることは適当でないと考えている。

 

ばんしょうの視点

⑤街区に、5,000人規模のアリーナが検討できて、消防署が検討の余地がないというのは直感的には理解できない。丁寧な説明が必要。

 5,000人規模のアリーナが検討できて、消防署が検討の余地がないというのは、言葉だけでは分かりにくいので、丁寧な説明が必要ではないかと思います。

枚方市駅周辺の全ての公共施設、検討している市役所新庁舎も、浸水想定区域である。どう理解していいものか。。。

 浸水想定区域外に消防署を持って行きたいという考え方は理解しますが、現状の枚方寝屋川消防組合消防本部についても、大阪府土木事務所も、もちろん現在の枚方市役所、別で検討している市役所新庁舎においても⑤街区であろうが④街区であろうが、淀川、天野川の洪水では浸水が想定されており、直感的に理解しづらい。

担当部署の説明ではなく、本市としての理屈立てた説明が必要だ!(コスト試算も)

 色々な考え方はあるかと思うが、担当課としてこの形で進めたいということは理解しましたが、市全体としての施策としては、モヤッとした部分が残っています。本市のあり方として理屈立てた説明をコスト面も含めて持っていてほしいと伝えました。

 

 

 

 

 

 3.大阪・関西万博に向けた取り組み等について

 2025年に開催される大阪・関西万博では、想定来場者数約2,820万人のうち、国外からの観光客は約350万人と想定されている。本市においては、国内外からの誘客を目指し万博会場にて、府内自治体が参加して実施する催事「(仮称)大阪ウィーク」や万博首長連合会員自治体が共創する催事「Resolution of LOCAL JAPAN展」への出展に向け、現在、調整を進めている。また、万博開幕6か月前の10月には、ひらかた万博PRイベントを実施し、大阪・関西万博の機運醸成を図るとともに、ひらかた万博共創プラットフォーム事業者によるブース出展等を通じて、本市の特産品や歴史文化、地域資源などの魅力を発信する。

 

案件の詳細、他の議員の質問等はこちら⇒

 

目的と手段が合ってますか?
一過性のイベントならば、枚方が万博会場で何かやる意味あるの?
継続性・持続性には、市民の笑顔と共感が必要だ!

①ばんしょうの質問

万博イベント「(仮称)大阪ウォーク」への出展は、出展企業の選定で公正な判断ができるよう委託仕様を抑えておくことは最低限

 大阪・関西万博出展についての「(仮称)大阪ウォーク」への出展ですが、市内多数の企業・団体が出展したいと考えたときにどのように整理するのか、疑念を抱かせることのない公正な判断ができるよう委託仕様を抑えておくことは必須だ。口利きやお金で万博ブースを買うようなことに加担すべきでない。

万博イベント「(仮称)大阪ウォーク」への出展、枚方市としての目的・目標は?

 それではマーケティング的な話として、大阪・関西万博出展についての「(仮称)大阪ウォーク」の出展においては、特に出展テーマが重要であるとのことですが、そのテーマを検討する上で、改めて、枚方市としての目的・目標を聞かせてください。具体的には、誰に、何を伝えることによって、いつ、どのように行動してもらい、市民としてどのようなベネフィットを感じられると考えているのか?

①市の答弁

万博会場の来場者が本市の魅力を知ることにより、来場後、本市に訪れてもらうことを目標としている

  「(仮称)大阪ウィーク」と「Resolution of LOCAL JAPAN展」へ出展する目的は、本市の歴史・文化・産業等の魅力を国内外に発信すること。出展することにより、万博会場の来場者が本市の魅力を知ることにより、来場後、本市に訪れてもらうことを目標としている。

 万博会場での出展につきましては、国外・市外への発信が主となりますが、大阪・関西万博を契機とした「ひらかた万博」の取組では、本市の地域資源を磨き上げ、本市の魅力を発信しています。最近、インスタグラムも立ち上げた。

 市民においては、ひらかた万博の取組を通じて、本市の魅力を再確認し、まちへの愛着向上につながるものと考えている。

 
 
 
 
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②ばんしょうの質問

一過性でなく、市民にも親しまれて、今後も永続的に続く文化的なものでなければならないのではないか。

 考え方としては理解しましたが、万博中もその後も来場後、本市に訪れてもらうことが前提であるならば、一過性でなく、市民にも親しまれて、今後も永続的に続く文化的なものでなければならないように思います。

 

10月のイベントの目的は?一過性のイベントなのか??

 では、10月のイベント告知をされているが、このイベントは万博開幕6カ月前イベントと連携しているとのことですでに本番といってもいい時期ですが、これについては、大阪・関西万博を契機とした国内外のからの誘客等が目的だという説明があったが、このイベントについても、誰に何を伝えて、何を得ることが目的なのでしょうか?また、今回は、一過性のイベントなのか、来年の万博期間という本番に向けて、どのようにつなげるためのイベントなのでしょうか?

②市の答弁

国外や市外の方を主なターゲットとし、楽しみの中から、本市の歴史・伝統文化・地域資源など、本市の魅力を知っていただく機会にしたい

 10月のイベントにつきましては、国外や市外の方を主なターゲットとしている。大阪・関西万博では、府内自治体が地元の魅力を発信するが、本イベントは、大阪・関西万博の機運醸成とともに、大阪・関西万博のテーマや企画とつながりがある企画を予定している。

 また、枚方にゆかりのある著名人をゲストにお招きするほか、幅広い世代にお楽しみいただける盆踊りやカラオケの企画などを予定している。

 様々なきっかけでご来場いただく皆様に、楽しみの中から、本市の歴史・伝統文化・地域資源など、本市の魅力を知っていただく機会にしたい

 ひらかた万博の取組では、地域全体で本市の地域資源を磨きあげ、その取組を通じて多くの方に魅力を発信している。本イベントは、そういった地域の取組をご覧いただく機会の一つとして実施する。

 イベントを実施するだけではなく、その取組に向けて培った地域における共創や連携を深めることは、市外に向けて本市の魅力を発信することにつながると考えいる。

 

③ばんしょうの質問

継続的に見られるような、枚方の文化のイベントでなければならないですよね。

 万博中も今後も枚方を訪問したときにガッカリさせないためには、コンテンツは一過性のものではなく、継続的に見られるような、枚方の文化でなければならない。

盆踊りやKARAOKEに唐突感を感じるが?(市民への浸透が疑問)

 そして、すでに万博本番は半年あまり後に迫ってきており、トライ・アンド・エラーの時期ではない。そうであるならば、コンテンツについて、盆踊りやKARAOKEに唐突感を感じるのですが市内の地域資源として枚方を知ってもらうひらかた万博としてのいわゆるキラーコンテンツだと考えた理由と盆踊りとカラオケで来年の本番に突っ込んでいく覚悟も含めて見解を聞きたい。

③市の答弁

盆踊り企画は、大阪府無形民俗文化財である「交野節」をはじめとした盆踊りの継承・発信を行っている市内の盆踊り団体によるもの

 盆踊り企画は、大阪府無形民俗文化財である「交野節」をはじめとした盆踊りの継承・発信を行っている市内の盆踊り団体によるものです。

 同団体は、大阪・関西万博の万博首長連合と連携し、「#万博音頭プロジェクト」として「交野節」の歌と踊りを現代風にアレンジした「万博音頭 交野節編」の作成するほか、最近では、日本全国だけでなく、海外からも招待を受けるなど、数多くのイベントで活躍している。

 このように、海外でも注目されており、大阪・関西万博でも取り組む同団体による盆踊りを本市ひらかた万博のイベントにおいても実施することは、本市伝統文化の発信につながるものと考えている。

カラオケ企画については、日本発祥!

 カラオケ企画については、日本発祥のものとして、海外の方を含む来場者にお楽しみいただくメニューとして、今回企画した。

 

ばんしょうの視点

ひらかた万博って何?

 まず、「ひらかた万博」のインスタグラムでは、「ひらかた万博って何?」という動画をまた作られたようですが、以前から私も含めた複数の議員が指摘しているように、なぜそのような動画を作る羽目になっているのかが根本的な問題です。3月には「ひらかた万博ってなんやねん?イベント」も行われました。一見、分かりやすいネーミングですが、ネーミングと実態が一致しないことに苦しんでいる。これは担当者が一番良く認識されていると思いますので、これ以上は言いませんが、これに関しては一刻も早く次の展開を考えて頂きたいと思います。

万博出展が、一過性のイベントならば、枚方に集客できるのかが疑問。

 今回の万博出展や連携イベントは趣旨に沿うならば、毎日どこかで盆踊りとKARAOKEをやっているとか、せめて土日だけでもやっているとか、来訪者にガッカリさせないためには必要になってくるように思います。答弁からはそのような覚悟が聞かれなかった。

継続性・持続性には、市民の笑顔と共感が必要だ!

 これまで何度も言ってきていますが、やっぱり、40万市民に楽しんでもらう、元気になってもらえるものなのかということも検討材料に入れなければ、ならないと思います。改めて、「軸とストーリー」をよくよく磨き上げて、「市民の笑顔と共感」を意識していただきたいと思います。

いよいよ本番期間が迫ってきた。何を結果と考えるのか、結果が全てです。

 もはや、本番期間が迫ってきました。中途半端は許されないと考えます。

 

 

関連するこれまでの情報

 

2024年3月4日 枚方市議会 代表質問

【ひらかた万博】市は何がしたいのか、私にも分かるような名前にすべき!

 

 

 

 

 6.くらわんかツーリズムの展開について

 本市の観光施策については、平成 29 年度(2017 年度)に策定した「観光施策に関する考え方」において目指すべきものとして掲げた「市の魅力向上」「交流人口の増加」「経済活性化」の実現に向け、令和4年(2022 年)に「枚方市観光ロードマップ」を定めるなど、令和7年(2025年)の大阪・関西万博とその後を見据え、現在、様々な観光施策を推進している。

 魅力的な自然、歴史・文化、体験などの観光コンテンツをつなぎ合わせる「くらわんかツーリズム」については、これまで「よどがわアクティビティくらわんか」など、「ひらかた万博」の一環としても公民共創で事業を実施してきたところであり、今般、今後の展開及び、9月にオープンする枚方市観光案内所 Syuku56 における取組について報告する。

 

 

万博期間に、結果が求められる観光施策。
大阪市とは違う、枚方独自の産業振興を!

①ばんしょうの質問

観光施策の成果が分かるようになる?

 2022年に「枚方市観光ロードマップ」を定めて、9月から新たな観光案内所syuku56ができるということ、そして今回のデータ活用で、今後、観光施策全体の成果が分かるようになるということと考えてよいのか?

①市の答弁

来街者の消費行動等のデータを把握し、観光施策を効果的に進化させていきたい

 本市の観光施策については、2022年に「枚方市観光ロードマップ」を定め、この間、DMO等との連携によるにぎわい創出や舟運事業、新たな観光案内所の創設等に取り組んできた。

 本事業において実施するくらわんかツーリズムの構築については、本市でのインバウンドを含めた消費行動等の現状をデータにより把握したうえで取り組むものであり、事業の推進と併せて、データ分析を行うことで、本市域での観光消費額等の状況を把握し、効果的な事業を毎年、進化させながら取り組みを進めていく。

 

ばんしょうの視点

「大阪・関西万博を見据えた」施策になっているのか?

 私が知る限り、これまでの観光施策は、観光というものの条件づくりだったように思います。そもそも観光ロードマップやDMOの設立は、「大阪・関西万博を見据えた」ものとして進めてきたものです。今回の資料には、大阪・関西万博を通じて、しっかりと民間事業者が稼ぐという思いが出ていないように思えました。

観光施策の本番は来年度大阪・関西万博だ。

 来年度以降がいよいよ本番だ。誰に、何を目的に、お越し頂き、どのように市域内で消費してもらうのか。

 改めて言いますが、結局は観光施策としての「集客と収益」を明確にして進めていくことと「市民の笑顔と共感」が最終的に得られるのかということ。もう結果が求められる時期に来ています。楽しみにしています。

データで明らかになるはず、枚方は大阪市内と同じではない。独自の産業振興を!

 

 

関連するこれまでの情報

 

2023年3月10日 枚方市議会 代表質問

観光のまちを目指すならば、何の『聖地』となるかという覚悟が必要だ!

 

 

2020年11月23日 IRセミナー

 

 

一人ひとりが笑顔、ひらかた万笑!

 

 今回の総務委員協議会の私の発言をまとめました。市民一人ひとりを笑顔に!最後は市民の笑顔に結びつく施策なのか。行政の施策は、失敗を分からなくするために、目的と手段が曖昧になってしまいます。ときには、手段が目的化してしまいます。そういった指摘に特化した質問になったように思います。