枚方市議会議員 ばんしょう映仁です。
2024年11月27日、枚方市議会令和6年12月定例月議会を前に「建設環境委員協議会」が開催されました。
新中宮浄水場整備工事の現在(2024年11月7日撮影)
今回の建設環境委員協議会の協議案件は7件でした。
将来のまちづくりを見据えた総合的な交通体系の構築を目的として平成 30 年(2018 年)12 月に策定した「枚方市総合交通計画」について、近年の社会情勢により交通を取り巻く環境が大きく変化している状況を受け、公共交通の維持など、様々な課題に対して機動的に交通施策を講じることができるようにするため、新たに「地域公共交通計画」の位置付けを付加するなど、令和6年度(2024 年度)の計画改定に向けて検討を行っている。
これまで、枚方市総合交通計画推進協議会において、運転手不足をはじめとする公共交通などを取りまく様々な課題を整理し、本市が目指すべき交通分野に関する将来像の実現に向け、市民・企業・行政が連携して取り組むべき施策の基本方針や施策などについて協議を行い、今年の 8月には骨子案の取りまとめを行った。
今般、これまでに開催した同協議会でいただいたご意見を踏まえて作成した、計画素案のパブリックコメントを実施することから、その内容及び今後のスケジュール等について報告する。
令和6(2024)年 12月 | 建設環境委員パブリックコメント実施(12 月6日から 12 月 25 日) | |
令和7(2025) 年 2月 | 建設環境委員協議会へ報告(パブリックコメントの結果について) | |
3月 |
枚方市総合交通計画推進協議会(パブリックコメントを踏まえた計画案の確定) 計画(改定)公表 |
各委員の主な質疑(要旨)
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地域公共交通人口カバー率をどのように設定したのか?
⇐ 人口カバー率とは駅、バス停からの徒歩間域の人口など、また自主運行型公共交通を含めた地域人口。今後も地域公共交通人口カバー率を維持することを目標とした -
必要性が生じた場合に地域公共交通会議を設置するとされているが、遅くないか?
⇐ 公共交通の廃止等が広範囲に影響する場合は、できるだけ早く設置したい
危機感があるなら、市民に伝えていくべきだ!
「ウォーカブルなまちづくり」と「公共交通」はセットだ!
電動自転車は高齢者の生活を変えているように思います。
市民と声と真のニーズの把握を!
枚方市駅周辺を市民みんなが訪れたい空間にしなくてはならない!
先の建設環境委員協議会において、公園駐車場の運営について未実施の有料化検討公園およびすでに有料化を行っている公園駐車場それぞれに検討を開始し、今回の建設環境委員協議会にて報告する。
今回、有料化未実施の検討公園およびすでに有料化を行っている公園駐車場について、それぞれ現時点での方向性および考え方について報告する。
各委員の主な質疑(要旨)
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これで混雑は緩和されるのか?
⇐ 条例の範囲内で変更し、効果検証したい -
駐車場料金はどこの収入になるのか?
⇐ 指定管理者の収入となる -
指定管理者と市はどのように話をして決めていくべきなのか?
⇐ 課題は共有されており、指定管理者から提案があった -
指定管理者との契約の中で今回の変更はどのように扱うのか?
⇐ 指定管理者との契約の中では「条例の範囲内で定める」となっている。収入があった場合、公園に使われ市民に還元される -
東部公園のプランには課題がないか?
⇐ [副市長]東部公園は休日に野球場利用で車が置けないとの声が多くある。有料化によって混雑緩和を図りたい -
香里ケ丘中央公園のプランには課題がないか?
⇐ 保育所の利用者が現在使っている前提に料金改定などを考えていきたい
中宮浄水場については、施設の老朽化が進み、耐震性が不足していることから、将来にわたり安全・安心な水道水を安定的に供給できる浄水場とするため、令和3年(2021年)12月に事業者と契約締結し、DBO方式により更新事業を進めている。
このたび、令和6年(2024年)2月の委員協議会で報告を行った砲弾等の処理と全体スライドの請求に関して、その変更額が確定したことから、進捗状況と今後の予定も併せて報告する。
地下構造物の築造箇所約12,000m2の金属探査及び砲弾等の処理に関する費用について、2億3,744万8,200円と確定したことによる増額変更とともに必要となる6か月の工期延期の手続きを進める。
なお、今後、他の工事区域においても、同様の金属探査等を行う予定。
工事請負契約において、長期にわたる工事期間中の比較的緩やかな、価格水準の変動に対応する全体スライドについて、事業者からの請求に基づき、その変更額を約16.6億円として確定し、事業者と合意に至りましたので今後、手続きを進める。
また、別途、工期内の急激なインフレーション等の物価水準の変動に対応するインフレスライドについても令和6年(2024 年)4月に事業者より請求があり、その変更額を概算で約5億円と見込んでいる。現在、変更額の精査を行っており、今後、変更額が確定し、事業者と合意が整い次第、報告する。
工事進捗については排水池及び雨水貯留槽の躯体構造が完成しています。現在は地盤改良が概ね完了し、前処理施設や膜ろ過棟の地下構造物築造のため、掘削作業を進めているところで、全体工事における出来高率は9.3%となっている。
今後は引き続き、掘削工事を進めるとともに残された区域における地盤改良工事を行い、来年1月には前処理施設や膜ろ過棟の躯体の築造工事に取りかかる予定。なお、地盤改良工事については、設計業務における地質調査により、新たに必要となった工事であるため事業者から、その工期として8か月の提示があり、これまで工期末への影響が最小限となるよう協議・調整を行ってきました。その結果、6か月の工期延期が必要となることから砲弾等の処理による工期延期と合わせて12か月の変更契約の手続きを進める。
令和6(2024)年 12月 | 変更契約予定 | |
令和9年(2027年)7月 | 試験運転、一部通水開始 | |
令和10年(2028年)3月 | 更新工事完了予定 | |
4月 | 全面運用開始 |
各委員の主な質疑(要旨)
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地盤改良工事について工期延期の提案が8カ月の提示がったが6カ月の工期延長になったことついてどのように行ったのか?
⇐ 全体工程を調整した結果6カ月の工期延期となった。基礎地盤の地耐力を確保する工事が必要になった -
全体スライド(比較的緩やか)なのか、インフレスライド(急激)なのかというのはどのように決まるのか?
⇐ 契約約款に示された制度であり、全体スライドは12カ月を超えて2カ月以上の残工事の場合、インフレスライドは国からの通知によるもの。事業者から申し入れにより協議することになる
中長期的な視点で、健全な事業運営を!
現浄水場の跡地利用は幅広に検討を!(消防の訓練場なども検討を)
今回の建設環境委員協議会は、総合交通計画など生活に密接に関わる案件もありました。総合交通計画では、公共交通の維持に力を注ぐ方向性のようですが、電動自転車などの他の移動手段も積極的に検討していただきたいと切に思います。健康・スポーツまちづくりで枚方市民一人ひとりを笑顔するという思いで今後も注視してまいります。