枚方市議会議員 ばんしょう映仁です。
2024年12月17日は、令和6年12月定例月議会の第4日。一般質問の機会をいただきました。
今回のテーマは『今こそ、一人ひとりが笑顔の「未来社会のデザイン」を!~ひらかた万笑!』として質問させて頂きました。
一般質問の要旨は、下記の通りです。
枚方市は、大阪・関西万博の開催に向け、どのような準備を進めているのか?
12月6日本定例月議会初日に市長は「大阪・関西万博の開催により大阪が注目を浴びるこのタイミングを、本市の地域経済の活性化と魅力をPRする絶好の機会と捉え、枚方市への興味、関心を引き付け、実際の来訪につなげていけるように、しっかりと準備を進めてまいります。」と冒頭挨拶をされた。
本市では、大阪・関西万博の開催にあたり、現在どのような準備を進めているのか?
万博会場への催事出展の準備を進めている
大阪・関西万博会場の来場者が枚方の魅力を知っていただき訪れたいと感じていただけるよう、現在、万博会場への催事出展の準備を進めている。
府内自治体が参加する「大阪ウィーク」では、市内企業の特産品、銘菓、郷土料理等のPRや市内企業のものづくりを体験する「不器用ファクトリー」の開催、また、万博という特別な機会に市内の子どもたちなどが参加できる企画として、市内中学校合同メンバーによる吹奏楽演奏や市PR大使の「たけうちちひろ」さんによる廃材を活用して未来の枚方のまちを創る参加・体験型のワークショップ~「みんなで創ろう!この街の未来」プロジェクト〜などの出展を予定している。
また、万博首長連合会員自治体が共創する催事「LOCAL JAPAN展」では、箱根町、三島市、和泉市との共同出展として「古き良き、江戸時代へタイムスリップ」を共通のテーマに、東海道が育んだ文化や芸術の体験、街道沿いの各地の産品に触れる機会を創出する予定。本市につきましては淀川舟運を中心とした出展を予定している。
来年度、外国からの来訪者数の見込みは?
万博会場で「枚方に来てね!」という準備をしっかりと進めるとのこと。
一方で、私としては、来訪者をお迎えする準備はほとんどされていないように思える。来年度、外国から大阪・関西万博への来訪者数をどのくらい見込んでいるのか、そのうちどれだけの方が本市を訪れる想定なのか?どういった場所を訪れる想定なのかについても聞く。
枚方市への外国人来訪者は来年度4.5万人を想定
大阪・関西万博への来場者は2,820万人、その内海外からの来場者は350万人と想定されており、本市への来訪者につきましては4万5千人を想定している。
淀川舟運の中継港として栄えた枚方宿では、鍵屋資料館での食事や、自然豊かな東部地域では収穫体験など、市内を周遊いただける「くらわんかツーリズム」の造成を目指したモデルツアーの商品化を進めている。さらに、市内各地で開催するパビリオン事業などへ参加・体験いただけるよう取組を進めている。
万博に合わせて新しくなった枚方宿の案内板
来訪者が押し寄せてくるようなことは想定していないとのこと
今年度は3.5万人が目標ということですから、一過性で3割増程を見込んでいるという。枚方まつりや五六市などがあった今年の10月13日には、枚方市駅、枚方公園駅周辺に5万人を超える来訪者であったとのことから、いろいろ万博会場でがんばるそうですが、来訪者が押し寄せてくるようなことは想定されていないようで、来訪者に対応するための準備はほぼ必要がないとのようだ。
少なからず来られる方々へのおもてなしの準備は必要ないのか?
しかし、少なからず来られる方々へのおもてなしの準備も必要ないのか?「ようこそ枚方へ!」という看板もいつまで経っても設置されないし、舟運で訪れる方々が行き来することになるだろう桜町の公衆トイレはあのままでいいか。機運が盛り上がる気配を私は感じません。
指摘した桜町の西口公衆トイレ
まちをアップデートする絶好の機会を逃してしまったのではないか。路上喫煙など
そして何より、市が主体的に、未来志向で、まちのアップデートをする絶好の機会を逃してしまったことが残念です。
前回の1970年大阪万博当時のテーマは、『人類の進歩と調和』、この時代は人口増加を大量生産・大量輸送によって賑わい、豊かさを演出していたと思っています。
しかし、今回の万博のテーマは『いのち輝く未来社会のデザイン』であり、現代の人口減少社会の価値、「健康」と「環境」がテーマと言っていいと思います。
例えば一つだけ挙げるとすると、大阪市は市内全域を路上喫煙禁止したり、駅周辺の路上喫煙の禁止および喫煙コーナーの設置、指導員の配置などで寝屋川市、門真市からも、枚方市は大きく遅れてしまったと思います。せめて、駅周辺の路上喫煙、市域全体の歩きタバコの禁止、ポイ捨ての禁止については、せめてこの機に改めて伝わるような看板設置など来訪者や市民への再周知を行うべきです。
市長は、万博を4カ月後に控えた今、まちを変えていくために何を重視するのか?
さて、本市では万博に向け、「ひらかた万博」と銘打って取り組んでおられるが、万博を4カ月後に控えた今、まちを変えていくために何を重視するのか、市長の考えは?
万博のテーマには拘らず、地域経済の活性化に向けて取り組む
大阪・関西万博では「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとしており、その実現に向けて重要なキーワードとして「共創」があります。「ひらかた万博」においても、共に取り組む中で、新たな創出が生まれていると感じている。
万博のテーマには拘らず、共創を積み重ねることで、大きなイノベーションを生み出し、地域経済の活性化に向けて取り組んでいく。
枚方市にとっての万博のゴールは地域化経済の活性化なのか?
万博会場で何回かイベントをしたら賑わうのか??
あくまでも地域経済の活性化、いわば「賑わい」を目指すとのことでした。万博会場で「来てね!」と何回かイベントして、賑わう、儲かって市民が幸せになると考えているなら、それは本当に幸せな人だなぁと思います。
そして、「共創」は目指すゴールが共感できなければ、成り立ちません。
枚方市は、「万博を活用しているのではなく、万博に使われているだけ。」
今回枚方市は、「万博を活用しているのではなく、万博に使われているだけ。」そこが根本の問題だと思うのです。
この間、大阪市は周到な準備をしています。御堂筋、なんば駅付近ではウォーカブルなまちづくりが進められ、うめきたエリアでは、芝生広場や大屋根イベントスペースが既にオープンしています。また、シェアサイクルや電動キックボードが街なかを走っています。視覚的にまちが大きく変わってきています。本市においては、共通認識すら未だにできていないのが、本当に残念です。
この機に市がするべきは「未来社会のデザイン」であり、「暮らしのアップデート提案」だ!
万博を機に、本市が、本当にやらなければならないのは、「未来社会のデザイン」であり、私の言葉では「笑顔のまちづくり」です。これは万博会場でなく、実際の私たちが目に見えて、身体で感じられる「暮らしのアップデート」、ウェルビーイングなライフスタイルの提案でなければならないと考えます。
それに対する市民の共感が、地域経済を活性化させるのです。
今回の一般質問では、『今こそ、一人ひとりが笑顔の「未来社会のデザイン」を!~ひらかた万笑!』という視点で質問しました。
万博の意義について。絶好の好機として、未来に向けて「まちを変える」ことをせず、会場で「枚方に来てね!」とアピールする。それがまちの賑いに繋がるという。そんないい加減なプランしかないのが、今の枚方の現状。『伸び代しかない!』今後も頑張ります。
枚方公園駅の枚方宿案内図
枚方公園駅の案内図裏側(これはそのまま??)
枚方公園駅から船着場への舗装。。。
【淀川河川公園枚方地区】舗装やり替え・トイレ・水飲み手洗い場の設置工事が進められています。
枚方八景の看板はボロボロ