令和7年度予算審査スタート!行財政改革の本気度は?? 〜3/12枚方市議会予算特別委員会

枚方市議会議員 ばんしょう映仁です。

 3月12日からは、枚方市議会 予算特別委員会がスタートし、令和7年度予算の審査を開始しました。

 質疑は、一般会計を総務・教育子育て分野と市民福祉・建設環境分野に分けそれぞれ2日、特別会計・企業会計を1日で行います。

 まず、1日目の本日は総務・教育子育て分野で、委員14名の内、私を含む7名が質疑を行いました。

 

 

 

 

さて、私の質疑項目は下記の通りです。

 

  3月12日 予算特別委員会(総務・教育子育て)質疑項目 
  1. ⇒ 行財政改革の取り組みについて
  2. かわまちづくり計画推進事業経費について
  3. ひらかた万博推進基金積立金について
  4. 森林環境譲与税について
  5. スポーツ施設管理運営経費について
  6. 中学校部活動指導員について
  7. 不登校支援について

 

本日のブログでは、1つ目の質疑のみの詳細を掲載します。

 

 

「行財政改革」の本気度は??このままでは、ゆでガエルになりかねない!

1.行財政改革の取り組みについて

 

①ばんしょうの質問

当初予算時点での「行財政改革の取り組み」とは?

 【当初予算の概要】に、「行財政改革の取り組み」として、令和7年度当初予算に反映した効果額が掲載されている。まず、この内容について聞く。

 

①市の答弁

市有財産の有効活用、市公式YouTube、精神障害者通所交通費補助事業の見直し、ふるさと納税制度

 【当初予算の概要】では、行財政改革プラン2024に掲載している課題のうち、令和7年度当初予算に反映したものとして1億180万9千円であり、内容としては市有財産の有効活用、市公式YouTubeによる更なる情報発信、精神障害者通所交通費補助事業の見直し、ふるさと納税制度の積極的な活用となっている。

 

②ばんしょうの質問

個人版のふるさと納税は約2.8億円の収支マイナスだったのでは?

 一番大きなものはふるさと納税制度による効果額(6,177.8万円)のようですが、個人版のふるさと納税は令和5年度では、本市への寄附と他市への寄附を差し引きすると交付税措置含めて約2.8億円の収支マイナスであったと先日の総務委員協議会で報告がありましたが、これはどうなのかと思う。

YouTubeは市民に対して必要なお知らせであるにも関わらず、広告が入るということにも疑問がある

  また、YouTubeの広告収入についても、市民に対して必要なお知らせであるにも関わらず、広告が入るということにも疑問があるが、見解を伺う。

②市の答弁

ふるさと納税は、取り組みを強化している

 ふるさと納税については、本市市民から他市への寄付額は大きなものとなっているが、プロモーションの強化や専門アドバイザーの活用による戦略分析や返礼品の改善など、取り組みを強化しているところで、さらなる寄附拡大、財源確保につなげていく

 YouTubeの広告収入についても、動画の内容によっては広告を設定することが好ましくない場合もある。広告を設定するかどうかについては所管部署および広報プロモーション課で適宜、判断し、行財政改革プラン2024の効果額として計上している。

 

③ばんしょうの質問

これは「行財政改革」と言えるのか??

 ふるさと納税で言えば、返礼品の開拓など、担当課が努力していることはもちろん理解しているが、これは行財政改革と言えるのか疑問。

「自らが先頭に立ち、組織一丸となって行財政改革を進めていく」との市長の言葉と大きなギャップがあるように感じるが?

 市長は、先日の代表質問において、「自らが先頭に立ち、組織一丸となって行財政改革を進めていく」とのことだったが、当初予算の概要に掲載されている内容を見ると、答弁とは大きなギャップがあるように感じている

 この当初予算の概要が「行財政改革を進めていく」という市長の気持ちを表したものということでよいのか?それとも、答弁どおり、令和7年度はこれまで以上に行財政改革に取り組まれると認識してよいのか?市長の考えを聞く。

 

③市長の答弁

令和8年度以降の実施に向けて、令和7年度は検討を全庁挙げて取り組む

 行財政改革については、これまでも継続的に取り組んできたが、代表質問でも申し上げたとおり、財政の健全化を維持しながら、まちの魅力向上を図り、選ばれるまちへとつなげていくため、さらなる行財政改革に全庁を挙げて取り組みを進めていく

 そのため、令和8年度以降の実施に向けて、令和7年度は水準超過行政の他市調査や既存事業の見直しに向けた検討を、全庁挙げて取り組むこととしている。

 

ばんしょうの視点

総花的な事業展開ではなく、より重点思考が必要なのではないか

 これからは、DX化、AI活用による職員の仕事の削減や働き方改革も必要ですが、最終的には事業のスクラップという行財政改革が求められると考えます。総花的な事業展開ではなく、より重点思考が必要ですが、今回の令和7年度予算からも見えてきません。それには、市政の軸、まちづくりの核となるものを確立していく必要があると思います。また、もう一つあるとすると仕事のスピードアップです。現在の年度単位ではなく、半年単位、四半期単位で事業を評価して、よいことは早回しでどんどんやっていくことも提案しておきます。

職員の影の頑張りがこの資料に反映されていないのは残念

 今回の資料では、歳入予算に入れたものが掲載されており、歳出を少しずつ減らしたものについては記載されていません。現場では涙ぐましく歳出削減を積み重ねていると聞きます。また、電力一括購入やESCO事業も入れようと思えば入れられるかもしれません。職員の影の頑張りがここに反映されていないのは残念です。そうしたことから、上場企業の業績説明なども参考に伝え方の工夫を要望しました。

そうしたなかで、市内の一等地である市駅周辺の公共物件を多数、長時間遊ばしている状態

 さらにいうと、現在、枚方市駅周辺の活用できていない公共物件がたくさんあります。落下防止ネットで覆われた市民会館大ホール、バリケードで閉鎖された旧府民センター、今後保健所跡地はどうなるのかわかりませんが、市内の一等地である市駅周辺の公共物件を多数長時間遊ばしている自治体は珍しいのではないかと思います。

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 そこで提案ですが、この逆境を逆手に取ることこそ、外から見たときの枚方らしさではないでしょうか。多くの方に来訪頂けるこの絶好のタイミングに、他にない、いわばオンリーワンとも言える観光コンテンツとして価値は十分高いと考えますので、ご検討ください。

 

 

 

一人ひとりが笑顔、ひらかた万笑!

 

 今回の令和7年度当初予算の審査。長期財政の見通しでは、少子高齢化が加速するなか、市税収入の悪化などから、今後、経常収支比率が100%を超えることが見込まれているなど厳しさが現れています。「行財政改革を断行する」と市長は息巻いていますが、実際は子育て支援を中心に事業を増やし続けている状況です。市民の一人ひとりを本当の笑顔に!今後のことを考えるとできない身の丈にあった自治体運営をせざるを得ません。維新の会の首長ですが、いつの間にか放漫財政になっていっているように思えてなりません。このままではゆでガエルになりかねないと感じています。

 本日の私の他の質疑項目については、明日以降順次公開します。